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飯椀
「飯椀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飯椀の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「紋」」より 著者:黒島伝治
…家でなんぼでも食えエ。」ばあさんは、三度の食事毎に夫婦が食っている麦飯を、猫の
飯椀に盛り上げてやった。ダシがらの鰯もやった。猫は舌なめずりをして、それを食うて....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
ぬと言って長歎したと云う。昔の食事は、汁椀などはなく、大きな鉢に盛った汁を各自の
飯椀にかけるのだった。先日、京都の普茶料理を喰べながら、この逸話を思い出した。普....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ないわ。」 それからしばらく、どちらからも口をきかなかった。次郎は、たべかけた
飯椀を急に下に置き、箸を持った手を膝にのせ、何か思案していたが、 「僕、今日はお....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ますか」
「はい、戴きます」
「じゃあ、お給仕申しましょう」
「憚りさまですな」
飯椀をうけて、武蔵は食べにかかる。稚児僧はその間、武蔵のうしろにキラキラ光ってい....