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飯能
「飯能〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飯能の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
動物園のようににぎやかだった。 「田崎君! どっか行ったのウ?」 「この間ねえ、
飯能《はんのう》へ遠足だったンだよ……」 男の子達も、啓吉のそばへ集って来た。....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
い亭主を持っても捨てる事は出来ません。私のような穢い衣服は南部で出来た表に、青梅
飯能辺で出来ました裏を附けますと一対の夫婦で、表は亭主裏は女房ですから、折目正し....
「魔像」より 著者:林不忘
らりと眼を人々の顔に走らせて同意を求めると、池上新六郎《いけがみしんろくろう》、
飯能主馬《いいのうしゅめ》、横地半九郎《よこちはんくろう》、日向一学《ひなたいち....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
国の高麗郡であり、高麗村でありました。東京からそこへ行くには池袋駅から西武電車の
飯能行きで終点まで行き、吾野行きに乗りかえ(同じ西武電車だが池袋から吾野行きの直....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
一度もなかったのである。 昔、所沢に飛行学校があるころ、飛行機のりの猛者がよく
飯能の「山の家」というところへ飲みに行くという話をきいた。 ワンのフタをあける....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
てはその茎すなわち蕈柄が小さくてあまり握り栄えがしない。それで私はこの菌を武州|
飯能《はんのう》の山地で採ったとき「ニギリタケ握り甲斐なき細さかな」と吟じてみた....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
りに翁はいつも帰りには一杯飲ませてくだすったが、初対面が盛夏大下宇陀児氏らと武州
飯能の座談会で、そのとき無闇に麦酒ばかり煽ったので、よほどの麦酒好きと私を思われ....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
るの大路は数条ありともいうべきか。一つは青梅線の鉄道によりて所沢に至り、それより
飯能を過ぎ、白子より坂石に至るの路なり。これを我野通りと称えて、高麗より秩父に入....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ります。 それらの織物は土地によって多少の特色を示します。八王子、所沢、青梅、
飯能、村山とほとんど隣同志でも、八王子は絹の節織を主にし、村山は絣を専らにすると....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
な野性が今でも匂う。この間も、霞ヶ関ゴルフ場から、帰りにわざと、高麗川をのぼって
飯能から金子十郎の金子村を通り、山越えして来たが、この辺はもう武蔵野のつき当りと....