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「飲口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飲口の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
れ》を三角に、小倉《こくら》の帯へ挟《はさ》んだ番頭さんが、菰被《こもかぶ》りの飲口《のみぐち》をゆるめて、樽《たる》の中からわずかばかりの酒を、もったいなそう....
足迹」より 著者:徳田秋声
が客の前へ出るのを、芳太郎は快く思わなかった。そんな時にはきっと料理場で菰冠りの飲口を抜いてコップで酒を呷ったり、お袋に突っかかったりした。そうしたあげくに、金....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ザウザして、騒々《そうぞう》しい家《うち》だった。樽《たる》づめのお酒を誰かしら飲口《のみくち》を廻していた。放縦《ほうしょう》だった。娘たちは、夜になるとねん....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
は河合という土蔵造りの立派な酒屋で、突当りが帳場で、土間の両側には薦被りの酒樽の飲口を附けたのが、ずらりと並んでいました。主人は太って品のいい人でした。後に河合....