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飲食
「飲食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飲食の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
は少々居直って、どこか近所から取り寄せてもらえまいか。へいもう遅うござりますで、
飲食店は寝ましたでな……
飲食店だと言やあがる。はてな、停車場から、震えながら俥で....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
白足袋をつまんで。―― 磯浜へ上って来て、巌の根松の日蔭に集り、ビイル、煎餅の
飲食するのは、羨しくも何ともないでしゅ。娘の白い頤の少しばかり動くのを、甘味そう....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
涙ぐむ。) 七左 おふくろどの、主がような後生の好人は、可厭でも極楽。……百味の
飲食。蓮の台に居すくまっては、ここに(胃をたたく)もたれて可うない。ちと、腹ごな....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
も何も居ない、盛の頃は本家から、女中料理人を引率して新宿|停車場前の池田屋という
飲食店が夫婦づれ乗込むので、独身の便ないお幾婆さんは、その縁続きのものとか、留守....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の世の中よりずっと簡単なように見受けられます。こちらの世界へ来てからの私達は全然
飲食をいたしませぬので、従ってこまかいことは判りませぬが、ただ私の守護しているこ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
事水泡に帰せしむることがないではない。之を要するに日曜日は、心身の安逸と、過度の
飲食から来る、無気力無感覚とが伴い勝ちであるから、心霊実験には、あまり面白いとは....
「暗号数字」より 著者:海野十三
帯であった。そこにはパリのエッフェル塔を形どった通天閣があり、その下には映画館、
飲食店、旅館、ラジウム温泉などがぎっしり混んでいた。 帆村はもう一所懸命であっ....
「錦紗」より 著者:犬田卯
光に、ほのかな匂いを漂わせていた。 沼がつきて、溢水の落ちる堰のほとりに二三の
飲食店があるが、その手前まで来たとき、お通は思いきり端折っていた裾を下ろすために....
「瘤」より 著者:犬田卯
」などに出かけ、旅費をせしめる。 ばかりでなく瘤派の連中は、何かは知らぬが始終
飲食店で会合したり、でなければこそこそと瘤の家へまかり出て夜半まで過すというよう....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ときは、多くはかくのごとき意味より起因せり。葬式、婚礼、祝日、祭日に用うる衣服、
飲食、引っ越し、家作に時日を選び方角を定むる等、多少みな連想に関係せざるはなし。....
「迷信解」より 著者:井上円了
。しかるに、その日の夜に至るもなお死せず、翌日に至るも依然として存命せり。ときに
飲食を欲するも、これを購入するの余銭なく、ほとんど飢渇に迫らんとせり。ここにおい....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
五皿平らげた。 私は食物には割合に無頓着であって、何処でも腹が空けばその近所の
飲食店で間に合わして置く方であるが、二葉亭はなかなか爾う行かなかった。いつでも散....
「西航日録」より 著者:井上円了
りて出でて労役をとることあたわざるものは、銅貨一文を添えてその子を託すれば、終日
飲食を授けて養育する所なり。また、貧民に
飲食を施す組織あり。紅茶大碗半文、食品一....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
と異あるところなり。その原因は、労働者はみな土人およびインド人にして、彼らは別に
飲食する所あるによる。しかして、瓶詰の酒類を売る商店は豪州よりも多し。これ、ここ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
一つ向こうの六畳に住んでいる。じいさんは夜になると尺八をふところに家を出ていく。
飲食店の門口などに立って尺八を吹き金をもらうのだ。しかしそれだけでは生活が成り立....