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飲食店
「飲食店〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飲食店の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
は少々居直って、どこか近所から取り寄せてもらえまいか。へいもう遅うござりますで、
飲食店は寝ましたでな……
飲食店だと言やあがる。はてな、停車場から、震えながら俥で....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
、明るい灯の街へ入っていった。 夜の街は、沸きかえるような賑かさだった。両側の
飲食店からは、絃歌の音がさんざめき、それに交って、どこの露地からも、異国情調の濃....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
う中華料理屋が、ソバ屋のあとに出来ていた。目を見はらせる。しかし客はなく、総じて
飲食店に客影はなし。かつてのボロ市では、
飲食店が大繁昌したものだったが。 十二....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
心という銀座通りが此の始末であるから、他は察すべしである。 その頃、銀座通りの
飲食店といえば、東側に松田という料理屋がある。それを筆頭として天ぷら屋の大新、同....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
めします。みなさんはそこで、なつかしい市街をごらんになることでしょう。いろいろな
飲食店もあり、生活に必要な品物をも売っている店もございます。どうぞごえんりょなく....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
は、まさに食道である。三人も並んで歩けないほどの細い路地の両側は、殆んど軒並みに
飲食店だ。 「めをとぜんざい」はそれらの
飲食店のなかで、最も有名である。道頓堀か....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
いくらか誇張的な言葉かとも聞えるが、或は本当かも知れない。日本では震災後、東京に
飲食店が夥しく殖えたが、それは
飲食店開業が一番手早くて、どうにかやって行けるから....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
も何も居ない、盛の頃は本家から、女中料理人を引率して新宿|停車場前の池田屋という
飲食店が夫婦づれ乗込むので、独身の便ないお幾婆さんは、その縁続きのものとか、留守....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
詳細を極めているのは実に驚くべき程で、途中の神社仏閣、地理風俗、旅館、建場茶屋、
飲食店、諸種の見聞、諸物価など、ことごとく明細に記入してある。後日の参考に書き留....
「暗号数字」より 著者:海野十三
帯であった。そこにはパリのエッフェル塔を形どった通天閣があり、その下には映画館、
飲食店、旅館、ラジウム温泉などがぎっしり混んでいた。 帆村はもう一所懸命であっ....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
る路地も、以前より家数が多くなったくらいバラックが建って、食傷路地らしく軒並みに
飲食店だ。などという話を見聴きすれば、やはりなつかしいが、しかし、 「大阪ですか....
「錦紗」より 著者:犬田卯
光に、ほのかな匂いを漂わせていた。 沼がつきて、溢水の落ちる堰のほとりに二三の
飲食店があるが、その手前まで来たとき、お通は思いきり端折っていた裾を下ろすために....
「瘤」より 著者:犬田卯
」などに出かけ、旅費をせしめる。 ばかりでなく瘤派の連中は、何かは知らぬが始終
飲食店で会合したり、でなければこそこそと瘤の家へまかり出て夜半まで過すというよう....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
五皿平らげた。 私は食物には割合に無頓着であって、何処でも腹が空けばその近所の
飲食店で間に合わして置く方であるが、二葉亭はなかなか爾う行かなかった。いつでも散....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
一つ向こうの六畳に住んでいる。じいさんは夜になると尺八をふところに家を出ていく。
飲食店の門口などに立って尺八を吹き金をもらうのだ。しかしそれだけでは生活が成り立....