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飴湯
「飴湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飴湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乳色の靄」より 著者:葉山嘉樹
二三等直通列車が走った。 彼は、長い時間を食堂車でつぶして、ビールの汗で体中を
飴湯でも打っかけられたように、ネチャつかせながら、彼の座席へ帰った。処が、彼が座....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
急激に賑わうことは何といってもわれわれを昂奮させた。まったく夜店は夏は夏で西瓜と
飴湯に暑さを忘れ、冬は冷たい風を衿まきで防ぎつつカンテラの油煙を慕って人々は流れ....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
生徒の服装はまちまちであるが別に見苦しくはない。学校帰りの子供が一銭くらい出して
飴湯などを呑んでいるのを見ると、改めて支那人の胃袋について奇異の感をいだく。衛生....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
井戸があって夏冬ともに甘酒《あまざけ》大福餅《だいふくもち》稲荷鮓《いなりずし》
飴湯《あめゆ》なんぞ売るものがめいめい荷を卸《おろ》して往来《ゆきき》の人の休む....