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飴煮
「飴煮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飴煮の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古狢」より 著者:泉鏡花
に難くない。欄干に青柳の枝垂るる裡に、例の一尺の岩魚。※と蓴菜の酢味噌。胡桃と、
飴煮の鮴の鉢、鮴とせん牛蒡の椀なんど、膳を前にした光景が目前にある。…… 「これ....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
度(午后三時) 未明ニ家人ヲ起シテ便通アリ。朝。ヌク飯三ワン。佃煮。ナラ漬。胡桃
飴煮。便通及繃帯トリカヘ。腹|猶張ル心持アリ。牛乳五合ココア入。小菓数個。午。堅....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
つばね、野州ではぜと呼ぶのも皆同じである。私は、京都では鴨川上流で漁れたどんこの
飴煮、金沢ではごりの佃煮、最上の小国川では鰍の煮こごりを食べたが利根川の鰍の味に....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
のはじめ、京都の四条の橋の袂の神田川で鰻を食べたとき、つきだしにだした小型の鰍の
飴煮もおいしかった。天明のころ、長崎へきていた和蘭陀人の調べたところによると、日....
「若鮎について」より 著者:北大路魯山人
舌になじむ。 もっとも、最初東京にはいってくるものは、江州地方でいわゆるあゆの
飴煮にするものであって、これはあまり美味なものではない。あゆは不思議な魚で、水勢....