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「餅菓子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

餅菓子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
場の掃除をしたり、門前を掃いたり、畠へ往って花を切って参って供えたり、遠い処まで餅菓子を買いに往って本堂へ供えたり、お斎が有るとお比丘さんの供をして参り、仮名振....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
本書道家辞典」と「禅語辞典」と、森於菟氏の「解剖台に凭りて」なり。合計九十五円。餅菓子を売る店を見ているうちに九ケ箱入のものを買いたり。七十五円なり。 十一月....
自叙伝」より 著者:大杉栄
もなく憎らしくなった。 「訓戒」が済むと菓子が出た。菓子屋の箱に山のように盛った餅菓子が出た。それを食ってしまうと、こんどはちょっとした肴に酒が出た。本当の牛飲....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
で通している為体、して見ると食道楽の数も大分減ったのが判るようだ。 甘いものは餅菓子に指を屈して汁粉、餡ころにも及ぶべく、栄太楼の甘納豆、藤村の羊羹、紅谷の鹿....
獄中記」より 著者:大杉栄
堺はひどくそれを残念がっていた。しかるに僕のは、しるこ屋の前を通る、いろんな色の餅菓子やあんころ餅などが店にならべてある、堪らなくなって飛びこむ、片っ端から平ら....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
った……おやお出でなさい、榮二郎お茶を持って来てお婆さんに上げな、田舎の人だから餅菓子の方が宜いから……宜くお出でなすったね、お噂ばかり致して居りまして、此方か....
獄中生活」より 著者:堺利彦
にしておきましょうね。」 「ああ天ぷらが食いたい。」「おれはタッタ一つでいいから餅菓子が食いたい。」「何も贅沢はいわないが、湯豆腐か何かで二三杯やりたい。」 「....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
悩みは悩みの上へ重なり、疲れは疲れの上に堆積するばかりである。 時にコーヒーと餅菓子とケーキをもって心気を爽やかにすることは胃散の用意なくては出来難い。しかる....
次郎物語」より 著者:下村湖人
のお祖母さんが二人を呼びに来たので、運平老もいっしょに茶の間に出て行き、みんなで餅菓子を頬張った。 餅菓子を頬張りながら、徹太郎はまた登山の話をはじめた。そし....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
私が何気なく見物していますと、一人の出方が、それはそれは見事なお菓子、今のような餅菓子ではなく、手の入った干菓子の折に入ったのを持って来て、 『これは、染之助親....
鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
夕ばえが西の空をオレンジ色に染めて、雀が忙しそうに啼いて居た。すると、道辻にある餅菓子屋から五六軒行き過ぎたところで、前方からあたふた小走りに走って来る老婆に出....
式部小路」より 著者:泉鏡花
らって、茶碗を二ツ、箸二人前。もう一ツ借込んだ皿にね、帰りがけにそれでも一軒隣の餅菓子屋で、鹿の子と大福を五銭が処買ったんですって、鬼の涙で、こりゃ新造へ御馳走....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
さい。私ね、この頃人に聞いたんですがね。お店の仕来りで、あの饅頭だの、羊羹だの、餅菓子だのを組合せて、婚礼や、お産の祝儀事に註文さきへお配りなさいます。」 「へ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
であった。 その上に頗る多食家であって、親しい遠慮のない友達が来ると水菓子だの餅菓子だのと三種も四種も山盛りに積んだのを列べて、お客はそっちのけで片端からムシ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
卑た話であるが、その時にわたしが劇場のなかで食わされた物をかんがえて見ると、まず餅菓子のようなものが出た。それから口取物に酒が出た。午飯は幕の内の弁当であった。....