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養い子
「養い子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
養い子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
自分の人格を会釈なく露《あら》わして顧り見ない彼女は、十《とお》にも足りないわが
養い子から、愛想《あいそ》を尽かされて毫《ごう》も気が付かずにいた。 四十四 ....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
る。その読本にあったことで今でも覚えているのは、あひるの卵をかえした牝鶏が、その
養い子のひよっこの「水におぼれんことを恐れて」鳴き立てる話と、他郷に流寓して故郷....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
けが知っている名――父は知っているにしてもこうした言い方はする。しかし、母だけの
養い子の時代を考えると、父母同棲の後もそんなこともなかったとは言えない――その名....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
原権右衛門は高三河守|師冬の館をたずねた。師冬は師直の甥であるが幼い頃から叔父の
養い子になっていた。ことし二十一歳の若者で、武勇は養父にも劣らない上に、その威勢....