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養嗣子
「養嗣子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
養嗣子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
が初めて作られた訳語であるということである。 箕作阮甫《みつくりげんぽ》先生の
養嗣子省吾氏は、弱冠の頃、已《すで》に蘭語学に精通しておったが、就中《なかんずく....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
輒は早世し、次男|信之が家を継いだ。通称は俊治である。俊治の子は鎰之助、鎰之助の
養嗣子は、今本郷区|駒込動坂町にいる昌吉さんである。高足の一人|小此木辰太郎は、....
「キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
然出来ませぬ。御承知の通り現在、只今の私は、北海道の炭坑王と呼ばれていた谷山家の
養嗣子、秀麿と認められている身の上ですからね。私の実家も、定めし立派な身分家柄の....
「回想録」より 著者:高村光太郎
から、その当時の風習に倣って戸籍上名儀だけだったが、師匠の妹の高村エツという人の
養嗣子となり、以後高村幸吉となった。そして父は漸く西町三番地に一家を持ち、祖父も....
「挿話」より 著者:徳田秋声
くと、にわかにいじらしくなって、その日は道太は加わらないことにしてしまった。兄の
養嗣子の嫁の実家で、家族こぞって行くということも、辰之助から聞いていたので、むし....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
なお耳底に残っている。 今の竜土軒は、先代夫婦の亡きあとを承けて、好人物らしい
養嗣子が経営ているが、その時分の吾々の文反故を、今でも大切に保存している―― ....