養子先[語句情報] » 養子先

「養子先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

養子先の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二老人」より 著者:国木田独歩
てなんとなくそわそわしている。 三十の年に恩人の無理じいに屈して、養子に行き、養子先の娘の半気違いに辛抱しきれず、ついに敬太郎という男の子を連れて飛びだしてし....
こころ」より 著者:夏目漱石
簿を呼ぶ時に、Kの姓が急に変っていたので驚いたのを今でも記憶しています。 Kの養子先もかなりな財産家でした。Kはそこから学資を貰《もら》って東京へ出て来たので....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
心理的な働きをしているといわねばならない。 慟哭する孝助を叱って手負いの主人は養子先の相川家へ逃がしてやる、そのとき他日、お国源次郎を我が仇として討ち果たして....
暴風雨の夜」より 著者:小酒井不木
の口から三ヶ月後に結婚するといったに拘らず、三週間過ぎると結婚してしまいました。養子先は加藤という財産家で、さほど大きな邸宅ではありませんが、旧幕時代からあって....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
う。大いに語らせねば読者も気がすむまい。 前回、話半分で終ったが、小判を持って養子先の足利藩を逃げ出した細川護美氏は、まだ十六、七の若殿なので、おそらく熊本の....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
て見ることもできはせぬ。――まあ、養子の口だな。お父上も心がけておるらしい。いい養子先があったら行く事だ」 十兵衛の無関心な放言は、右門が日常、針を抱くように....