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餌ば
「餌ば〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
餌ばの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
らい時が過ぎたか分らない。 禰宜様宮田は、ついうっかりしていた竿を上げてみた。
餌ばかりさらわれて、虫けら一匹かかってはいない針が、きまり悪そうに瞬きながら上っ....
「水垢を凝視す」より 著者:佐藤垢石
から水垢がつかない。若鮎は、水垢を求め得られないので、川虫や藻蝦のような動物質の
餌ばかりを食いながら上流へ、上流へと溯って行く。砂底を通過しつつある鮎を解剖して....
「美食七十年の体験」より 著者:北大路魯山人
いのも、ひとの笑うのも一切苦にならぬ。だから健康なのだとひとはいう。己の欲する好
餌ばかりの生活は、これこの通りということになろうか。....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
急劇に食物を変化させるのは禁物で昨日《きのう》まで煉餌を与えた者が今日から急に粒
餌ばかりを食《たべ》させると当分の内玉子を産《うみ》ません。ちょうど上流社会で小....