餌差[語句情報] »
餌差
「餌差〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
餌差の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
逢わせ申しますが、お母様は矢張東京にお在でございますか」 女「はい唯今では小石川
餌差町に居ります」 幸「宜しい、屹度連れて往きます、身請を致します」 女「あの、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
めでした。護国寺の方から市電が池袋までのびるところで、いかにも新開地らしく、古い
餌差町という停留場の棒が立っていたりして居ります。こっち側と池袋の駅よりの方歩き....
「日記」より 著者:宮本百合子
ぎ林町を出、二人で青山に帰る。白山の坂を降るともう模様はがらりとかわり、指ヶ谷、
餌差町、辺の電車通りに、小屋がけをし、避難民が住み、往来は、草鞋がけ、旅装束の人....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
取とはもと主鷹司の鷹や犬に喰わせる餌を取ることを職とする一つの雑戸で、後で云えば
餌差に当ります。
餌差は無論高尚な職業ではありませんが、そう穢多の様にも賤まれませ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
所だと語り伝えられていたものと思われる。 餌取はもと主鷹司被管の雑戸で、後世の
餌差と同一のものであった。彼らがもと必ずしも賤民でなかったことは、別項「餌取考」....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
鷹司に属して鷹や犬に喰わせる餌を取るを職とした雑戸で、なお徳川時代の鷹匠に属する
餌差に相当するものである。無論主鷹司以外にも、貴紳富豪の飼養したる鷹の餌を供給す....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
いうのである。 餌取とは、鷹や犬に食わせる餌を取るを職とするもので、徳川時代の
餌差というに同じい。昔は高貴の御鷹狩を催される為に主鷹司という役所があり、餌取は....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
来「餌取」ということで、鷹に喰わせる餌を取ることを職としたもの、すなわち後世の「
餌差」というと同様の職人のことでありました。後世ではもっぱら雀をもって鷹の餌とな....