餓う[語句情報] » 餓う

「餓う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

餓うの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
王でなく白くもない尋常の虎で人を啖わずいわば虎中の仙人比丘で神力あり人を食うほど餓うればむしろ土を食うのがある。これをオンコプと名づく。その他人を何の斟酌《しん....
白くれない」より 著者:夢野久作
ども彼の香烟の酔ひ醒めの心地狂ほしさはなか/\に切先の冴え昔に増る心地して、血に餓うるとは是をや云ふらむ。毎日正午ともなれば人一人斬らでは止み難く、斬れば早や香....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
は、いまがはじめてである。 「まだいきがある」 とゴルドンが沈黙を破った。 「餓うえつかれているのだ」 と富士男がいった。と次郎がとつぜん身をひるがえして、....
清心庵」より 著者:泉鏡花
一 米と塩とは尼君が市に出で行きたまうとて、庵に残したまいたれば、摩耶も予も餓うることなかるべし。もとより山中の孤家なり。甘きものも酢きものも摩耶は欲しから....