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餓虎
「餓虎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
餓虎の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
物語が仏教書に多い、釈尊の前身も毎度虎に関係したと見えて、北涼の法盛訳『菩薩投身
餓虎起塔因縁経』に拠れば如来前身|乾陀摩提国《かんだまじこく》の栴檀《せんだん》....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
奥の下歯が俄かに痛み出したのである。久し振りで種々の御馳走にあずかって、いわゆる
餓虎の肉を争うが如く、遠慮もお辞儀もなしに貪り食らった祟りが忽ちにあらわれ来たっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
境外進出が沮《はば》まれることになる。
それは、酒飲みに酒を与えて置くように、
餓虎に肉をあてがって置くように、飽いて後の兇暴は知らず、ありついている間の平静を....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ます故、新兵衞は突然一分銀を一掴みパラ/\と撒付けますと、それ金が降って来たと、
餓虎の肉を争う如く金を拾わんと争う間を駈抜けて文治の前へまいりまして、 新「旦....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
の奥の下歯が俄に痛み出したのである。久し振りで種々の御馳走にあずかって、いわゆる
餓虎の肉を争うが如く、遠慮もお辞儀もなしに貪り食らった祟りが忽ちにあらわれ来った....
「三国志」より 著者:吉川英治
を下して彼を召されるのです。董卓はよろこんで、すぐ参内するでしょう」 「それは、
餓虎に生餌を見せるようなものだ。すぐ跳びついてくるだろう」 「禁門に力ある武士を....
「三国志」より 著者:吉川英治
れずに出てきたな」 徐晃は、蜀兵を見ると、終日の血の飢えを一気に満たさんとする
餓虎のように喚きでた。 「まさしく黄忠。老いぼれ、またしても逃げるか」 敵の旗....
「三国志」より 著者:吉川英治
の中へ襲いかかった。彼らの腹はみんな背中へつくほど細く捲き上がっていた。いわゆる
餓虎餓狼ばかりである。牙を張り風を舞わし、血に飽かない姿である。 逃げる逃げる....