餓鬼草紙[語句情報] » 餓鬼草紙

「餓鬼草紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

餓鬼草紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
骨絵巻そのものの名が妙じゃごわせんか」 「妙、妙、白骨絵巻一巻、古《いにし》えの餓鬼草紙あたりと並んで後世に残りましょう。今も言っていたところです、思わないとこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
紅《まっか》なのを一腰しめただけで、そのほかは、しなびきった裸体のまま、さながら餓鬼草紙の中から抜け出したそのままの姿で、よろめいて来るのでありました。 「はい....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
痩せこけた肩をズリ下げるようにして、いつも前屈みになってセカセカ歩く。ちょうど、餓鬼草紙《がきぞうし》の貧乏神といった体《てい》。 伝兵衛のほうは、綽名《あだ....
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
そこらに、群れをなしていた立ン坊だの、屑屋だの、軽子だの、乞食だの、まるで生ける餓鬼草紙みたいな、臭い人種に囲まれて、 「ならぬッ」 「近づくと、承知せぬぞ」 ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
同苦坊 と、書いてある。 問うまでもなく、これは施粥の大|焚火だ。餓鬼草紙の絵に見るような、無数の浮浪者が、その大焚火をとりかこみ、地獄の正月みた....