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「餡こ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

餡この前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あり、縮緬《ちりめん》の帯を解いて投げ出すのもありました。 こちらで寝転んで、餡ころを頬張りながらゲラゲラ笑って下卑た話をしているのが、米友の耳によく入ります....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ものでもなければ、下戸にも相応の贅はある。されば一わたり上戸と下戸の口にあう鮨と餡ころの月旦を試みように、弥助は両国の与兵衛、代地の安宅の松、葭町の毛抜鮨とか、....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
も一つ茸で、名も知らぬ、可恐しい、故郷の峰谷の、蓬々しい名の無い菌も、皮づつみの餡ころ餅ぼたぼたと覆すがごとく、袂に襟に溢れさして、山野の珍味に厭かせたまえる殿....
小説 円朝」より 著者:正岡容
らねえ、こちとらにしても全くの話が汁粉のあとにまた汁粉はいらねえ、せめてあべ川か餡ころくらいなら何とかお客様に我慢もして頂くが、お前さんと小圓太とじゃ似たりや似....
食道楽」より 著者:村井弦斎
料理の進歩した食物を食べる癖に小児《こども》は天保度以来少しも改良せざる塩煎餅や餡ころ餅を食べる有様だ。こんな間違った事はない」大原「なるほどそうに違いない。僕....
ある男と牛の話」より 著者:小川未明
もしたのでした。 街道の中ほどに掛け茶屋があって、そこでは、いつも、うまそうな餡ころもちを造って、店に並べておきました。男は、酒呑みで、餡ころもちはほしくなか....