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「餡パン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

餡パンの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
てせっせと「ええ五つ、十う、二十」をやっているのが見える。なにしろ、塩せんべいと餡パンとを合わせると、四円ばかりになるんだから、三人とも少々、勘定には辟易《へき....
放浪」より 著者:織田作之助
。 天保山の大阪商船待合所で別府までの切符を買うと、八十銭残ったので、二十銭で餡パンを買って船に乗った。船の中で十五銭毛布代をとられて情ない気がしたが、食事が....
」より 著者:徳田秋声
んなことはないでしょう。随分元気がいいんですよ。お父さんはと聞くと、電車ちんちん餡パン買いに行ったなんて、それは面白いことを言いますよ。」 「ふとしたら、僕甥が....
旅愁」より 著者:横光利一
して伏し眼になった。炭俵と蜜柑を積んだ手橇が一台人もなく雪路に停っていた。そこへ餡パンを啣えた宿の小さな子供が出て来て、手橇の柄を掴み、それを動かしてみようとし....
怪塔王」より 著者:海野十三
がの兵曹長も、思わず悲鳴をあげました。そっと手をもっていってみると、そこの所は、餡パンをのせたように、ひどく腫れあがっていました。 「ち、畜生。よくもこんなに、....
軍用鼠」より 著者:海野十三
」と大書した。それは原稿の第一|頁たることを示すものであった。彼はこのノンブルを餡パンのような大きな文字で書くことが好きであった。 原稿の第一字を認めた彼は、....
同胞」より 著者:豊島与志雄
た。 「腹が空いちゃった。」 「うん、僕も。」と茂夫が応じた。 恒夫は女中から餡パンを貰ってきた。そして二人で頬張っていると、表に人の来た気配《けはい》がして....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
たが、ある日初めてシュークリームを食べて美味しいのに驚いた。そしてこのクリームを餡パンの餡の代りに用いたら、栄養価はもちろん、一種新鮮な風味を加えて餡パンよりは....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
スクリームの黄を啜り、水筒に水を、弁当鞄にサンドウィッチを、チョコレエトケーキ、餡パン、思い思いに用意した。 と、自動車の爆音がした。それが、このひどいぼろぼ....
放浪」より 著者:織田作之助
。 天保山の大阪商船待合所で別府までの切符を買うと、八十銭残ったので、二十銭で餡パンを買って船に乗った。船の中で十五銭毛布代をとられて情け無い気がしたが、食事....