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「館主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

館主の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
読む。 三十一日、微雨《びう》、いよいよ読書に妙《みょう》なり。 九月一日、館主と共に近き海岸に到りて鰮魚《いわし》を漁する態を観《み》る。海浜に浜小屋《は....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
興味を覚えている人はなかったようである。 ところが昨日になって、私は突然、赤耀館主人と名乗る人からの招待状を受取った。その文面はすこぶる鄭重を極めたもので、「....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
と打合せをした後、そっと左右に別れたのであった。 「岸本、ちょっと」 浅田写真館主は気むずかしい顔をして呼んだ。 「はい」 岸本は彼の前に畏った。 「わしは....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
主で、上屋敷は下谷広小路にあった。 任命は若年寄大岡|主膳正忠固の差図を以て、館主多紀|安良が申し渡し、世話役小島|春庵、世話役手伝勝本|理庵、熊谷弁庵が列座....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
着て伊賀袴を穿き、松葉杖をついている。年は二十七、八でもあろう。 桔梗様は昆虫館主人の娘、吉次は館主の助手なのである。 「吉次や、そうだよ、お父様はね、あの雄....
大脳手術」より 著者:海野十三
私はぎくりとして、笑いを引込めた。そして硬い顔になっていった。 「事実、迎春館主の和歌宮鈍千木氏の技倆は大したもんだ。和歌宮鈍千木氏は……」 「そのワカミヤ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
達料をも払って、手紙を出すということが確かになった。ついには、モンフェルメイュ旅館主テナルディエ様というあて名まで知られてしまった。人々は酒場で代書人にしゃべら....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ーズ県からパリーの警視庁へ警察事項の報告が到来した。報告によれば、その地のある旅館主へ母親が託していった七、八歳の少女が、一人の見知らぬ男から盗まれたというので....
女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
なく、懶けたとてさほど差支えはなかった。だが、石山耕平から長谷川を紹介された松月館主人は、数日後、長谷川に言ったのである。 「こちらは、あいにく、たて込んでおり....
小説 円朝 あとがき」より 著者:正岡容
して撮影は一枚看板を除く総て都下舞踊界舞台撮影を以て第一人者とされている小山写真館主の極めて良心的な製作にかかる。毎時ながらの水島爾保布画伯の芳情とともに、それぞれ御礼を申し上げてやまない。 作者....
申訳」より 著者:永井荷風
所で待たされてから、女給仕に案内せられて廊下のはずれの方へと連れて行かれるので、館主の大橋さんが面会するのかと思うと、そうではなくて、其の使用人の中の重立ったら....
三国志」より 著者:吉川英治
ていた。 ところが、幾日たっても、相府からの召しがないので怪しんでいると旅亭の館主が、 「それは、姓氏を簿に書き上すとき、賄賂を吏員に贈らなかったからでしょう....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
峠をこえてゆくのだ。Kさん、Oさんなどバスで先発。ぼく、嘉治さん、健吉画伯、五丈館主の四人は、トヨペットで走破ときめる。このトヨペットは営林署の新免氏が、宮本武....