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館内
「館内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
館内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
られてから、一年ばかりたった、ある早春の午前である。北京《ペキン》にある日本公使
館内の一室では、公使館附武官の木村陸軍少佐と、折から官命で内地から視察に来た農商....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
は忘れていたことを突然想い出して俄かに不安の念に駆られた。それはあの丸の内十三号
館内の怪塔の上に仕かけられた暗視機の中を覗きこんでいる怪科学者速水輪太郎の黄色な....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
に、日本化学会の幹部二十三名が、学士会館の一室で会合した。会場は言うに及ばず、会
館内の隅々まで、電球や電熱器をはじめ、
館内に在るありとあらゆるものが厳重な検査を....
「地球盗難」より 著者:海野十三
隅学士は、植込みの中を注意ぶかく縫っていった。そして勝手知った裏口から、ソッと本
館内に忍び入った。 それから、五階までの階段を、コトリとも跫音を立てぬように登....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
名が、このヘクザ館を見学にきた。 教師のうちの年老いたほうが、院長に面会して、
館内を参観させてもらえないかと申込むと、スペイン人|系の老院長はすぐ快く承諾して....
「骸骨館」より 著者:海野十三
してトシ子ちゃんが入って来て、鉦を鳴らしたときのことだったが、思いがけないことが
館内でおこった。それはトシ子ちゃんと鬼火がおどる舞台とのちょうど中間の草むらの中....
「火星探険」より 著者:海野十三
立ちつくすのであった。 一週間は夢のように過ぎた。さすがに四人の少年は、この本
館内での生活に退屈を感ずるようになった。博士に、それとなく聞いてはみたが、当分こ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
に当る山側から塀を越えて構内へ入った。それから壁伝いに玄関の正面に廻った。玄関は
館内へ引込んでいて、四坪ほどの雨の懸らない煉瓦敷の外廊下があった。そのずっと左の....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
四十四人イコール三千三百三十三人と御明算が出る。すなわちこの人数たるや、某国大使
館内に現に寝泊りしている館員の数である。どうじゃ、簡単な算術ではないか」 「いえ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、先生と共に家の中にはいった。
老人が、直ぐにこの話を家人にしゃべったので、旅
館内は、さらに大さわぎとなった。さっそく電話を東京へ申し込んだが、急ぐ時は、意地....
「暗号数字」より 著者:海野十三
たり朝飯をとる時間を見出した。劇場が切符をうりだしたのを見ると、帆村はまっさきに
館内へ入った。そして待ちに待った第五番目のノートは、うまくとれた。それは別掲のよ....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
う電報を、京都の宅でお受けいたしました。早速上京いたしまして、文展の会場、府美術
館内で御前揮毫の栄に浴しました。描きましたのは鎌倉時代の白拍子でございました。 ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
て愉快をとることあたわざるによる。 政教子、一日ロンドンなる博物館に遊び、その
館内に陳列せる古今万国の諸品諸物を見て曰く、これ英国人民の学校なり。人民この館を....
「西航日録」より 著者:井上円了
館をみる。十七日午前、サンスクリット大学を訪い、校長サストリー先生に面会し、図書
館内を一覧す。午後、妻沼氏(山形県人)在学の学校にて挙行せる賞品授与式を傍観す。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
巡覧す。博物館は壮大にして、かつこの種の建築としては、豪州最古のものなりという。
館内に土人の遺物を陳列せる所、最も興味あり。旧教本山もまた美大なり。市街はロンド....