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「館員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

館員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
がしばしば倉地の下宿に出入りするのを葉子は気がついていた。ある時はそれが公使館の館員ででもあるかと思うような、礼装をしてみごとな馬車に乗った紳士である事もあり、....
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
父親も、代価に不服をいい出しましたし、殊に、幹枝の姉で鹿子といって、前身がU図書館員だという救世軍の女士官は、この手記を見ると、途方もない条件をいい出したのです....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
遂に、其の日は来た。 昭和十×年五月一日、日米の国交は断絶した。 両国の大使館員は、駐在国の首都を退京した。 同時に、厳かな宣戦の詔勅が下った。 東京市....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いる。麹町の英国大使館の旗竿に一羽の大きい鳶が止まっているのを見付けて、英国人の館員や留学生が嬉しがって眺めていた。留学生の一人が私に云った。 「鳶は男らしくて....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
三十三人と御明算が出る。すなわちこの人数たるや、某国大使館内に現に寝泊りしている館員の数である。どうじゃ、簡単な算術ではないか」 「いえ、そうじゃないんで……。....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
の押し問答によって、また憂鬱を取り戻した。なんという頭の悪い、そして礼儀知らずの館員だろう。彼は憤然、大使館の門を後にした。そしてもう、こんなところへ二度と来る....
流線間諜」より 著者:海野十三
。その中から三本を抜きとって、あとは元通りにポケットの底にしまった。それから彼は館員から茶碗を一つ借りて、それに少量の水をたらし、その水の中へ三本の燐寸の頭を漬....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ハ、左様で。しかし、神田は遠い壁際にたたずんでおりまして、フランケンと同国の大使館員と同席、会話いたしておりました」 「そうだろうよ」 海舟はゆっくりとぎ終る....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
て知ることができなかった。 そこへ彼の親しい友である宇井という外交官が外国の公館員と長い用談を終えて、ようやく姿を現したが、 「ナニ? ロッテナム夫人? そん....
最小人間の怪」より 著者:海野十三
かなかった。 そして博物館の人に、私はいくども質問をくりかえしたのではあるが、館員は、その首ははじめから二つしかなく、三つはなかったことに間違いはないと言い張....
妖怪報告」より 著者:井上円了
本館にて、心理講究のかたわら妖怪事実を捜索研究し、その結果を館員に報告し、また、その事実を館員より通信せしむるについては、従来の通信中、妖怪....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
東京新富座主 守田勘弥 貴下 この三人のうちでは、最後に署名している英国公使館員のマックラッチ氏が最も芝居好きで、この人が主として尽力したように聞いている。....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
使館もここにあり。藤田代理公使の歓迎をかたじけのうし、日本料理をもって饗せらる。館員馬場称徳氏、浜口光雄氏に面会し、記念のために二回撮影す。満園の春色、欄干に映....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
々と入り込んで宴会などのある場合には先立ちになって何かと指図をしていたそうです。館員達にもうまく取り入り、まるで奥様気どりでいた処へ何も知らない私があとから参っ....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
退屈だ。と云って頻りに公使館へ遊びに来てくれと云われるのですが、公使は独身だし、館員も夫人連れは一人もなしという中へ、のこのこ行かれもせずにいますと、ある日公使....