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饂飩粉
「饂飩粉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
饂飩粉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
を揚《あ》げて商っている種吉《たねきち》は借金取の姿が見えると、下向いてにわかに
饂飩粉《うどんこ》をこねる真似《まね》した。近所の小供たちも、「おっさん、はよ牛....
「わが町」より 著者:織田作之助
さらって行った。俗にいう鴉金だ。 種吉は高利貸の姿を見ると、下を向いてにわかに
饂飩粉をこねる真似したが近所の子供たちも、 「おっさん、はよ牛蒡揚げてんか」 ....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
り/\巻きながら、彼方此方へ眼を附けていますから、何をするかと清次は見ていると、
饂飩粉の入っています処の箱を持出し、
饂飩粉の中へ其の書附様のものを隠し、蓋を致し....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、唖の子も、最初はよく小使銭取りに農事の手伝に来た。此方からも麦扱きを借りたり、
饂飩粉を挽いてもらったり、豌豆や里芋を売ってもらったりした。おかみも小金を借りに....
「蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
けれども、どうも旨くない。蕎麦屋に頼むものでありますから、東京式に打つので、自然
饂飩粉などを多く入れるのでこんなことになるのではないかと思って悲観しております。....
「惜別」より 著者:太宰治
をどっさりいれてよく煉り合わせないと、うまくない。卵を節約したに違いない。へんに
饂飩粉くさいじゃないか。なってないねえ。やっぱり田舎だ。まあ、仕様が無い。食おう....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の道を教ゆべき方便であった。その鼠の通った跡を見るべしと教えられ、夜明けて見れば
饂飩粉の上に鼠の足跡文字を顕わす、これを読むに「祈ればぞかかる例しに大麦の、身を....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
来ずに、いつも媼ひとりでやって来ていた。またその粉末も砂がきとはいえ、砂でなくて
饂飩粉か何かであったのかも知れず、それにも一種の技術があって万遍なく色の交るよう....
「冬の鰍」より 著者:佐藤垢石
しにすれば、これまた素敵である。 さらに、背から開いて骨と頭と腸を去り、玉子に
饂飩粉を薄くといた衣をつけて、天ぷらに揚げた味は、どんな種を持ってきても、これに....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
バアンド フルツ アッソルチ)にしてハムを寄せしもの。第五は冷製混肉および冷製|
饂飩粉入《うどんこいり》鳥肉(パテ ド ジビィ、ガランチン ド ワライ)とて混肉....