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饗
「饗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
饗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
がそれから半月とたたないある日の事、中御門の少納言は、堀川の御屋形《おやかた》の
饗《さかもり》へ御出になった帰りに、俄《にわか》に血を吐いて御歿《おなくな》りに....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
のは、京城から帰って間もなく、彼の大川端《おおかわばた》の屋敷へ招かれて、一夕の
饗応《きょうおう》に預った時の事です。聞けば細君はかれこれ三浦と同年配だったそう....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
びのあまり、張氏の孫を上座に招じて、家姫《かき》を出したり、音楽を奏したり、盛な
饗宴《きょうえん》を催したあげく、千金を寿《じゅ》にしたとかいうことです。私はほ....
「或る女」より 著者:有島武郎
焼くようにかきいだいて、葉子はまた才走った頭に木部の面影を軽く宿して、その一夜の
饗宴《きょうえん》はさりげなく終わりを告げた。
木部の記者としての評判は破天荒....
「或る女」より 著者:有島武郎
ゃくに》する事と思っています。
今は夜もだいぶふけました。ハミルトン氏は今夜も
饗応《きょうおう》に呼ばれて出かけました。大きらいなテーブル・スピーチになやまさ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
のだろう。そこにある強い充実の味と人間らしさとは私を牽きつけるに十分である。この
饗応は私を存分に飽き足らせる。 然しながら個性の完全な飽満と緊張とは如何に得が....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
金や貝類が光っている花聟の盛装を身につけて、友達や親戚の人たちに取り囲まれながら
饗宴の席に着いていた時には、まだ誰もそんなことに気が付かなかった。歓喜の声の波は....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
た。)その後、中西君も『読売』に入社し、西鶴の口調で盛んに小説を書いた。その前、
饗庭篁村氏がさかんに八文字屋で書かれ、また幸堂得知氏などが洒落文を書かれたもので....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のだからというて断った。しかしリーブは再三申し出して、とにかく別室でファラデーを
饗応することにした。 ファラデーはリーブを徳としたのか、その交際はリーブの子の....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
おり近くの麦の刈株の残った畑から聞えてきた。 小鳥たちは別れの宴をはっていた。
饗宴もたけなわと見えて、羽ばたいたり、さえずったり、ふざけたりして、茂みから茂み....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
が今残ってる馬琴日記の全部である。この早稲田本を早大に移る以前に抄録解説したのが
饗庭篁村氏の『馬琴日記抄』であって、天保二年の分を全冊転印されたのが和田万吉氏の....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
珍しい。 しかし元来私は小食のたちで、鱶の鰭、なにかの脳味噌、さまざまなものの
饗応にあずかったがとても手がまわらず、筍だとか椎茸だとかをほんのぽっちりいただい....
「妖怪学」より 著者:井上円了
十六種 世間のありさまおよび出来事に関したる夢 九種 会合および
饗応に関したる夢 十三種 妖怪に関したる夢 ....
「西航日録」より 著者:井上円了
わることを怪しむだろうか。) 当夕、有吉領事の招きにより、領事館において送別の
饗応をかたじけのうす。 六月十二日、朝十時半ロンドン・ユーストン停車場を発し、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
船せるに、日光丸船長の会主にて、在市日本人三十余名を船中に招き、日本料理をもって
饗応せらる。余もその席に連なり、千里眼につきて卑見を述ぶ。席上において、南極探検....