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「饗膳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

饗膳の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
士の山帰りの苞《つと》にも、岩魚を漁る叺《かます》の中にも蕗が入れてある、同じく饗膳に上ったことは、言うまでもない。 翌《あ》くる日は穂高岳に上るつもりで、朝....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
(五年|歟《か》)三月十二日、徳川二代将軍秀忠が政宗の藩邸に臨んだ時、政宗が自ら饗膳《きょうぜん》を呈した。其時将軍の扈従《こじゅう》の臣の内藤|外記《げき》が....
源氏物語」より 著者:紫式部
上の趣を奏上した。太政大臣が命じてそれを大御肴に調べさせた。親王がた、高官たちの饗膳にも、常の様式を変えた珍しい料理が供えられたのである。人々は陶然と酔って夕べ....
源氏物語」より 著者:紫式部
られてあった。これは帝のお催しで宮が御主催になったのではない。高級役人や殿上人の饗膳などは内蔵寮から供えられた。左大臣、按察使大納言、藤中納言、左兵衛督などがま....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
それから跳ねた。 きょう研ぎ上がって来たばかりの刀である。小次郎は、渇いた胃が饗膳へ向ったように、相手の影を獲物として、じっと見すえた。 ひとに仕官の斡旋を....
三国志」より 著者:吉川英治
て、呂布を敬い拝した。 王允は、一家を挙げて、彼のためにもてなした。 善美の饗膳を前に、呂布は、手に玉杯をあげながら主人へ云った。 「自分は、董太師に仕える....
三国志」より 著者:吉川英治
し、やろう」 袁術は、即座にその説を取り上げた。 「やがて、小沛と徐州がおれの饗膳へ上るとすれば、安い代価だ」 先に、劉備と戦った折、呂布へ与えると約束して....
黒田如水」より 著者:吉川英治
それが彼の織田家に仕えた始めであった。 後、岐阜城へ招かれたとき、諸将と共に、饗膳を賜わったが、そのあとで信長が、例の酒興か、承知のうえで、村重の胆試しをした....