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首
「首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
う》、塵除《ちりよ》け目金《めがね》などの並んだ中に西洋人の人形《にんぎょう》の
首が一つ、目金をかけて頬笑《ほほえ》んでいる。その窓の前に佇《たたず》んだ少年の....
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
顔がまた、どれもいつになく微笑を浮べているのは、西楚《せいそ》の覇王《はおう》の
首をあげた今日の勝戦《かちいくさ》の喜びが、まだ消えずにいるからであろう。――
....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
、山へ行って、何気《なにげ》なく笛を鳴らしていると、今度は黒い勾玉《まがたま》を
首へかけた、手の一本しかない大男が、どこからか形を現して、
「きのう己の兄きの足....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
かせながら、声のない一座を見まわした。が、藤井はいつのまにか、円卓《テエブル》に
首を垂らしたなり、気楽そうにぐっすり眠《ね》こんでいた。
(大正十一年六月)....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
戸沢はセルの袴《はかま》の上に威《い》かつい肘《ひじ》を張りながら、ちょいと
首を傾けた。
しばらくは誰も息を呑んだように、口を開こうとするものがなかった。....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
しい色を漲《みなぎ》らせた。神父は何も知らぬ女の顔へ鋭い眼を見据《みす》えると、
首を振り振りたしなめ出した。
「お気をつけなさい。観音《かんのん》、釈迦《しゃか....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
われぬ情《なさけ》なさを感じた。万一この脚の見つかった日には会社も必ず半三郎を馘
首《かくしゅ》してしまうのに違いない。同僚《どうりょう》も今後の交際は御免《ごめ....
「運」より 著者:芥川竜之介
観音様のお思召《おぼしめ》し通りになるのだと思ったものでございますから、とうとう
首《かぶり》を竪《たて》にふりました。さて形《かた》ばかりの盃事《さかずきごと》....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
風呂へ入りしが棚へ脱ぎたる衣類の間には彼の三十円あれば、据風呂の中へ入りながらも
首を伸してこれを看守りたり。出立つ前に年寄の忠告にも、「旅は明日志す所へ着くとい....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
発見あり。 ベスビアス(地)Vesuvius. ベルン(地)Bern.(スイス)
首府。 ボイル(人)Boyle. ロバート・ボイル。一六二九―一六九一。コーク伯....
「寡婦」より 著者:秋田滋
た容子をしておりました。ところが、ある朝、何匹もの犬にとり囲まれて、その犬小舎で
首を吊って死んでいたのです。 その息子さんも、一千八百四十一年になさった旅の途....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
妖術をかけられた地方につきまとう主領の精霊で、空中の魔力の総大将とおぼしいのは、
首の無い騎士の亡霊である。ある人たちのいうのには、これはヘッセからアメリカに渡っ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
残らずじいッと視つめていた。彼は、学生が日曜日を待ち佗びるように、日曜が来るのを
首をながくして待った。その日は、教会が絶えず人で雑沓するからである。 教会のな....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ようにとの心遣いから、そーッと子供に近寄って行った。傍へ行くと、やにわに子供の喉
首をつかんだ。……私は喉を締めた。力一杯締めつけた。子供は怖い眼で私を睨んだ。何....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
モンとありゃ、一体誰じゃろうかい」等と、次兵衛達や、田舎芸術家達の間に、サンザン
首をひねらしたものである。 それから半歳も過ぎた頃、筆者はたまたま郷里博多へ帰....