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首になる
「首になる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首になるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ぎ》り頭をごしごしとかき回しながら、
「横浜?……横浜にはもう用はないわい。いつ
首になるか知れないおれがこの上の御奉公をしてたまるか。これもみんなお前のお陰だぞ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
って立っていた。「そんなことで新聞記者が勤まるか。半月ぐらい休んだかて、なにが馘
首になるもんか。君、撲られて気絶したんだろう? 一月ぐらい入院して、当り前のとこ....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
作り始めた。が最近その仕事が一段落をつげたので、六百人の臨時工のうち四百人ほどが
首になるらしかった。それで此頃の工場では、話がそのことで持ち切っていた。皆が「首....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
ほどに、何ぞ遺言があればきき届けてつかわすぞ。 おきん わしゃ、こななことで、打
首になるのは不承知じゃ。なんぼ、お上のなされ方でもあんまりじゃ。あんまりじゃ。 ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
いた母親の白髪首《しらがくび》に斑《まばら》な黒髯《くろひげ》が生えて……課長の
首になる、そのまた恐《こわ》らしい髯首が暫《しば》らくの間眼まぐろしく水車《みず....
「乳房」より 著者:宮本百合子
か、うまいところがありそうなの?」 タミノは三月ばかり前、山電気を組合関係で馘
首になるまで、ずっと工場生活をして来ていた。組合の書記局へおいでよって云われたけ....
「防備隊」より 著者:黒島伝治
るべえ。何だい!」俺はそういって歩き出した――しかしこのために、俺は近々事務所を
首になるかもしれない。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《おうしゅう》されてしまった―― 「ああ、首を斬られる! 今夜にも俺は縛られて打
首になるのだ!」 金蔵は恐怖|極《きわ》まって地団太《じだんだ》を踏んでみまし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ころをブラブラしておいでなさるあなた様の気が知れませんね」 「何ですと、あの人が
首になる? そりゃまた、どうしたわけでしょう」 「どうしたわけだか、そりゃお前様....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ら、乱暴者に違いなかったであろうに、その人がそういうのだ。その後打首が廃され、絞
首になる時その器具を造るのを調べさせられて用いた夜、どうしても寝具合がわるく、三....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
だが、――それとも、くだらん謀叛人で海賊のシルヴァー船長であるかだ。その方なら絞
首になるがいいや!」 「ようがす、ようがす、船長。」と船の料理番は、命ぜられた通....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
首なさるでしょう。」 石村は笑った。「まあそうだろうね。」 「だから私は、いつ
首になるかと、始終びくびくしていなければなりません。」 「よく分った。そう遠廻し....
「魔像」より 著者:林不忘
番首……お書役の首が、片ッ端から落ちて行く。 役人、会社員などのサラリーマンが
首になるという、その首なる用語の起源は、遠くこの時に発しているのだ――と、江都耳....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
部長が出て来ると、 「――おれの広告のどこがわるい? お前なぞおれの一言で直ぐ馘
首になるんだぞ。おれはお前の新聞に年に八万円払ってるんだ。社長を呼べ! 社長にこ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
向けて、前を腹迄位まくって小便をしていた。 「誰云った?」 「誰でもよ。んで、白
首になるッてな!」 「んか、白首にか!」 「白首か! そうか!」――皆はやし立て....