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首人形
「首人形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首人形の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日記」より 著者:宮本百合子
ころがあったので切りぬいておいたら、紙くずと一緒されてしまった。 たった一つの
首人形をふみつぶされた。 「鴨」の原稿を破かれてしまった、小さい妹に、…… こ....
「悲しめる心」より 著者:宮本百合子
を段々と〆めつけて行った心持を今は只思い出すばっかりである。 父が京都の方から
首人形を買って来て呉れたのをたった一つ「おちご」に結ったのをやった。紫の甲斐絹の....
「芽生」より 著者:宮本百合子
んな事を云って頭をなでて見たり、こまっかいひだをさすったりして居る。 「紙人形は
首人形と同じ位、私の大好きなお人形さんだ。あたまのこまっかいひだの間なんかにはキ....
「千世子」より 著者:宮本百合子
て居る。 八畳の部屋の三方を本箱の城壁を築いてダンテの像を机の上に、孔雀の羽根
首人形歌麿の絵を飾ってそうした中にゆっくりした籐椅子に頭をもたせて千世子は暇さえ....
「千世子(二)」より 著者:宮本百合子
はうっかり貴方に見せられないほど美くしい可愛いもんです。 自分で書いたらしい
首人形のついた絵葉書に京子からこんな便《たより》があった。 貴方にうっかり見....
「短歌習作」より 著者:宮本百合子
氷をかめば悲の湧く 角砂糖のくずるゝ音をそときけば 若き心はうす笑する
首人形遠き京なるおもちや屋の 店より我にとつぎ出しかな はにかみてうす笑する....
「たより」より 著者:宮本百合子
ございましょう。 金の櫛をさして眼の細い土人形の姫だの、虫封じのお守りの小さい
首人形をながめながら、しっとりと重い髪の毛のひだを撫でて居りますと、包まれた様に....
「日記」より 著者:宮本百合子
屋で、『マダム・ボ※リー』を買って来る。夜は久しぶりで楽な心持になって、人形――
首人形――に買って来た千代紙で着物を着せたりする。岩村透氏、田村松魚氏来訪。岩村....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
や、親分の前《めえ》だが、これにゃああっしも胆を潰したね。」 「何のこたあねえ、
首人形だ。」 勘弁勘次が口を出した。すると弥次馬の中から、 「違えねえや。京名....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
を有するものも少くはない。しかしだいたいとしては近ごろも各地でよく見る郷土玩具の
首人形のたぐいに、紙の衣を着せて遊んだというのが起原であると考える。平安朝ごろに....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
んが、どこからその美しい形を捕えて来るのかと感じ入るほどであります。玩具としては
首人形がありますが、郷土色のあるものとして認められてよいでありましょう。急ぎの旅....