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「首切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

首切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
。 さあきた、手燭《てしょく》がお床《とこ》へおまえをてらしにきた。 さあきた、首切り役人がおまえのそっ首ちょんぎりに。 * ファシングは一ペンニイの四分の....
機関車」より 著者:佐左木俊郎
》にしただけじゃねえってことを、よく見て置け。ここにこうして死んでいる女は、僕が首切り賃をわけてやった女だ。それから、僕のほかの三人は、独身じゃねえんだぞ。女房....
党生活者」より 著者:小林多喜二
持の根性ッて、俺達に想像も出来ねえ位執念深いものらしい!」 ところが、臨時工の首切りの時に会社が一人|宛《あて》十円ずつ出すという噂《うわ》さが立っていた。臨....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
あるからには、女工からも委員を選ぶこと。6。「金菱」の惨酷な整理、労働者の虐使と首切りにそなえるたった一つの力は、この工場委員会の自主化を握って、足並をそろえ、....
父帰る」より 著者:小林多喜二
工場主は恐いものがいなくなったので、勝手なことを職工達に押しつけようとしていた。首切り、それはもはやお君一人のことではなかった。――お君は面会に行った帰りに、皆....
組合旗を折る」より 著者:永崎貢
、失業者と就業者の歓声はお互の連帯を誓う握手と団結に融け合って高く高く挙る。 「首切りを取消せ!」 彼らの強く踏みつける靴の下でダラ幹組合旗はへし折られ、蹂躙....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
なやつは笞《むち》でひっぱたいてやってもあきたりないわ、処刑台《だい》へのせて、首切り役を使って、大ぜいの前で……!」 アリョーシャは扉のほうへ後ずさりした。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
見る者は最も神秘な戦慄《せんりつ》を感ずる。あらゆる社会の問題はその疑問点をこの首切り刃のまわりに置く。断頭台は一の幻影である。それは一個の木組《きぐみ》ではな....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
てよ。溝《みぞ》の中に寝ることもよくあるわ。夜中に街路《まち》を歩いてると、木が首切り台のように見えたり、大きい黒い家がノートル・ダームの塔のように見えたり、ま....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
やつがあるが、それはばかげてる。そいつらのことをお百姓というんだ。それからまた、首切りも見に行こう。首切り人に会わしてやろうか。マレー街に住んでる。サンソンてい....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
箒の一掃きでそれらを戸口に押しやり、その悲惨をもって防寨となしたかのようだった。首切り盤のような鉄塊、引きち切られた鎖、絞首台の柱のような角材、物の破片の中に横....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
いだじゅう私につきまとい、ぎくりぎくりとした私の眠りをうかがい、そして夢の中にも首切り庖丁の形となって現われてくる。 私はそれに追っかけられ、はっと目を覚まし....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
池田総理のいうように、資本主義の経済が循環論法で動いていたら、不景気も、恐慌も、首切りも、賃下げもなくなることになります。しかしながら――しかしながら、どうでし....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
大正十二年の秋田の阿仁銅山の争議である。 阿仁銅山の現地から鉱山労働組合本部へ首切りがあった旨の通知があったので、私は高梨君とともに現地に行った。阿仁銅山に到....
イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
食《ひとくい》人種がところどころにいてね、道など一本もない恐ろしい密林の奥から、首切りの祭の太鼓の音が、かすかに聞えて来ることもあったのさ。しかしこの細くなって....