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「首将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

首将の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三国志」より 著者:吉川英治
将から、 「今、義兵を興し、逆賊を討たんとする。よろしく三軍の盟主を立て、総軍の首将といただいて、われら命をうくべし」と、いう発議が出た。 「然るべし」 「そう....
三国志」より 著者:吉川英治
すてたのみか、その艇を分捕ってしまった。 かくて水上の序戦は、魏の完敗に終り、首将ふたりまで打たれてしまったので、魏の船はみだれみだれて風波の中を逃げちらかっ....
三国志」より 著者:吉川英治
てられた。――とも知らず、かねてその二人としめし合わせのあった寄手の一軍と、その首将|太史慈は、 「しめた。火の手は上がった!」とばかり、城門へ殺到した。 と....
三国志」より 著者:吉川英治
たので、絶壁の上から遠く※統の死を見とどけると、 「敵の総帥は射止めたぞ。すでに首将を失った荊州の残兵ども一兵ものこさず蹴ちらして谷を埋めよ」と、歓喜して号令し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、淀江あたりを中心に、浜では、隠岐の追討勢があらまし上陸を終っていた。 しかし首将の清高以下、兵の二百余人はみな舟暈いでもしたような疲れを引きずって、はなはだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
時治、長崎|高真、佐介貞俊、以下いずれも、去年の千早包囲軍をひきいていた鎌倉方の首将や侍大将たちで、そのご奈良へ逃げ籠り、また奈良で敗れて、ついに宮方へ降参に出....
私本太平記」より 著者:吉川英治
く口をとじ合っていたことだろう。そしてこういう中に在る日こそ、その全体の上にある首将の人間そのものが、微妙に、末端の一兵士にまですぐ敏感なひびきをもって映ってゆ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ザブ、百余騎の影がいま南へ越えて行った。 足利方の千葉|大隅守だった。 「敵の首将菊池武敏が、今朝は陣地がえして、多々羅のみなみ、津屋へ出ている」 と偵知し....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ほか、切支丹軍の勢力は強大だったため、幕府は、さらに、松平信綱や戸田氏鉄などを、首将に任命して西下させたが、その間に、板倉重昌の戦死するなど、一時、西日本一帯に....