首席[語句情報] »
首席
「首席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
御建てになったK小学校へ奉職して居りましたが、二三年|前《まえ》に県の師範学校を
首席で卒業致しましたのと、その後《のち》また引き続いて校長などの信用も相当にござ....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
ットの底に六十何銭しか残っていない今は、……
「お早う。」
突然声をかけたのは
首席教官の粟野《あわの》さんである。粟野さんは五十を越しているであろう。色の黒い....
「或る女」より 著者:有島武郎
学生界の流行を風靡《ふうび》したのも彼女である。その紅《あか》い口びるを吸わして
首席を占めたんだと、厳格で通《とお》っている米国人の老校長に、思いもよらぬ浮き名....
「青木の出京」より 著者:菊池寛
造詣が深いといわれている杉本教授が、公算論を講義した時であった。中学にいた頃には
首席を占めたことのある雄吉にも、そのききなれない公算論の講義には、すっかり参って....
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
法科へ転ずる決心をしたからです。なんでも、森田という人は、一年からずうっと文科の
首席を通してきた人ですが、卒業する半年前になると、その人の兄さんという人が、「将....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
熟な者もいなかったのである。やがて、だんだんに馬鹿にされていると気がつくと、もう
首席にでもなるよりほかに、自尊心の保ちようがないと思った。 豹一は顔色が変る位....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、斜めに開き直って、 「そこで僕の、僕の先生の娘を見たんだな。」 「ああ、しかも
首席よ。出来るんだね。そうして見た処、優美で、品が良くって、愛嬌がある。沢山ない....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
四十五秒ののちには、記念祝賀会場たるネオ極楽広場の人混みの中に立っていた。 梁
首席の巨躯が、壇上に現れた。 われわれは一せいに手をあげた。 「本日の記念日に....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
かった。 割合によい成績で進級し最上級生になった私は、初めて一しょの級になった
首席を通している女の子に好意を持ちはじめた。帰る方向が一しょなので自然親しく口を....
「雨」より 著者:織田作之助
した。しかし自分の頭のよさにはひどく自信がなかった。だから、たいした苦労もせずに
首席になれた時、何かの間違いではないかと思った。クラスの者は彼の頭脳に敬服し、怖....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
るを常としたり。 恒藤は又秀才なりき。格別勉強するとも見えざれども、成績は常に
首席なる上、仏蘭西語だの羅甸語だの、いろいろのものを修業しいたり。それから休日に....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
にしてぐつすり寝込んでいる風を装つてみたくなつた。私の隣席には、将来、士官学校を
首席で出て、今度の戦争で某方面の軍司令官になつたSという温厚謹厳な生徒がいたが、....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
負けていないという事実は何という愉快な事だろう。どの学校へ行っても日本児童が大抵
首席を占めている。 オークランドのジュニアースクールの一学級に山田章子さんとい....
「雨」より 著者:織田作之助
である。しかし自分の頭の良さにはひどく自信がなかった。だから、大して苦労もせずに
首席になれた時、之は何かの間違いだろうと思うのだった。クラスの者は彼の頭脳に敬服....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
る。それには、le premier gentilhomme du Roi「王室の
首席貴族」ド・ラ・シャートル(アシャー)公の非常に懇篤な書きものが添うていた。 ....