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「首座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

首座の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
陽院という堂宇《どうう》が立って、そこに妙解院殿の位牌《いはい》が安置せられ、鏡首座《きょうしゅざ》という僧が住持している。忌日《きにち》にさきだって、紫野大徳....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
彼らのいうところでは、『助言する神々』と呼ばれる三〇の別の星がある。そのうちでの首座の神々として一二を選み、その一つ一つに一二ヶ月の一つと並びに黄道状態における....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ござりますゆえ、いつもの通り、諸公方に御競射を願い、十本落ち矢なく射通したお方を首座に、次々と順位を定め、いささかばかりの心祝いの引き出物を御景品に進上致しとう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のおごそ》かに控えております。自分はそっと甲源一刀流の席の後ろにつこうとすると、首座《しゅざ》の方に見ていた同流の高足《こうそく》広沢|某《なにがし》が招きます....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
享から延徳にかけて、一勤という者の講義をたびたび聴聞したこともある。この一勤は厚首座といい、坂東から上京した博学の老僧であって、京都では宮方や縉紳の邸に迎えられ....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
陸しようと直ちに思いついたのだ。で、すぐさま舷側を滑り下りて、近い方のボートの艇首座に身を丸くしてちぢこまった。と、ほとんど同時にそのボートは押し出された。 ....
軽女」より 著者:上村松園
と側室でも置いたら、あのような乱行はなくなるであろう」 そう言って、拾翠菴の海首座に頼み、二条寺町の二文字屋次郎左衛門の娘お軽を内蔵助のもとへつかわすことにし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
手の大兵も七、八日はいたるところで苦戦だった。 ところが。 山中の新熊野院の首座、岩菊丸という僧が、反大塔ノ宮の衆徒をかたらい、寄手に通じて山案内を買ッて出....
」より 著者:中谷宇吉郎
べのかみ》、大炊頭、従四位下に叙任され、寺社奉行、大阪城代、京都所司代を経て老中首座となる。大阪城代在任中、天保八年大塩平八郎の騒擾事件があったが、善処よく平定....