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首引き
「首引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いろ階級があるとみえて、最初は下回り連のありふれた曲芸。その次が鳴り物づくしに、
首引き綱引き、第三にすえたのが呼び物の一つである盛遠袈裟《もりとおけさ》切りの大....
「霊感!」より 著者:夢野久作
。 私共がそれに連れて夢中になってしまった事は申す迄もありませぬ。 日記帳と
首引きをしながら、 「……今日生れては大変だが」 と指折り数えて青くなっている....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
際山を歩行いたんだ。それ、日曜さ、昨日は――源助、お前は自から得ている。私は本と
首引きだが、本草が好物でな、知ってる通り。で、昨日ちと山を奥まで入った。つい浮々....
「写真に添えて」より 著者:宮本百合子
リとしていて、書いたのは女の人だからお読みということです。 私は奮起して字引と
首引き、帳面に自分でわかったと思う翻訳をしてゆくのですが、女学校ではピータア大帝....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
理窟によって推移していないだけだ。たとえば、近頃の歌は何首|或は何十首を、一首一
首引き抜いて見ないで全体として見るような傾向になって来た。そんなら何故それらを初....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
なく熟読し、玩味し、その解答を検討すべきである。手垢に汚れ、ページがほどけるほど
首引きするのこそ指導書である。 広く読書することも必要であるが、指導書を精読す....
「読書遍歴」より 著者:三木清
を諭《さと》されたのも先生であった。その影響で私はギリシア語の勉強を始め、辞書と
首引きでプラトンを読んだり、またキリスト教の文献に注意するようになった。これまで....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
。……遊女、白拍子はまだしも、畏多いが歌の住吉明神のお声だって写すんです。謡本と
首引きで、朱筆で点を打ったって、真似方も出来るもんか。 第一、五紋の羽織で、お....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
させ、不動は実子だから小豆を食べさせていました。後にこの兄弟の山が綱を首に掛けて
首引きをした時に、権現山は大豆を食べていたので力が強く、小豆で養われた不動岩は負....