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首班
「首班〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首班の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ことは、その一つのあらわれであった。一九四五年八月以後の混乱期に東久邇宮を内閣の
首班としたのもこの方法の一つであったろう。日本の民主化と国際平和のために、日本に....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なった。世間の噂さによると、その前の斎藤内閣が辞職する数カ月前にすでに後継内閣の
首班は岡田大将に決定していたのだそうだが、愈々岡田大将に大命が降下するまでは、殆....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
した時、せめて連立内閣でもと思っていた処、思いも及ばなかった岡田海軍大将が内閣の
首班として乗り出して来て、政友会には平大臣として入閣を交渉するような始末になった....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
して日本語の国民性を擁護すべきであろう。故松田文相の外来語排撃の旗印は文教の府の
首班として確かに卓見であった。我々はしかし文部省あたりの調査や審議に任せて安心し....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
たく関係のない政府の閣僚によつて行われる。そしてこれらの閣僚を決定するのは内閣の
首班と軍人であり、内閣の
首班を決定するものは、軍人と重臣であつた。このようにして....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
に一夫一婦論を説いて婦人の権利を主張したほどのフェミニストであったから、身文教の
首班に座するや先ず根本的に改造を企てたのは女子教育であった。 優美よりは快活、....
「支部図書館三周年に寄せて」より 著者:中井正一
もっていなくてもよいのである。 この議論を最初に取りあげられたのは近藤康男氏を
首班とした農林省の図書機関であった。八つの研究所と、渉外課、調査局とを打って一丸....
「新撰組」より 著者:服部之総
ざわかも》 わずか一割に足らぬ残留組の中心は常陸《ひたち》芹沢村の郷士芹沢鴨を
首班とする水戸浪人の一派で、京都の政情に望みをかけ、中央――京都における合体尊攘....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
ず諸大名を集めて、独逸《ドイツ》連邦のようにしては如何」(『自伝』)と述べ幕府を
首班とする大名連邦論が右派綱領として日程にのぼった慶応|度《ど》にいたると「(大....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
議長も第一党たる社会党がとることに話合いがつき、松岡駒吉氏が議長に選ばれ、ついで
首班指名では松岡議長から『片山哲君が内閣総理大臣に指名されました』と宣告した。「....
「三国志」より 著者:吉川英治
聞えるや、魏帝と門葉の激昂はただならぬものがあり、蜀に対する敵愾心は延いて現地の
首班|司馬懿仲達への激励鞭撻となって、一日もはやくこの恨みを報いよと、朝命ぞくぞ....
「イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
驚いたのである。これが始りで、いろいろな経緯の末、けっきょくチャレンジャー教授を
首班とする探検隊が、この失われた世界に出かけ、ステゴザウルスやイグアノドンの生き....