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首謀
「首謀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首謀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
は以っての外のことと御承知あって然《しか》るべく候。小生の鼻に関する一件も、その
首謀者が貴女を措いて他に之無きことと同様、明々白々の事実にて候。鼻が突如としてそ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の陰気な屋敷。むろんのことに、敬四郎がもうひと足先に駆けつけ、配下の者を集めも鳩
首謀議《きゅうしゅぼうぎ》をこらしながら、出入り禁止の厳重な見まわりをしていまし....
「明暗」より 著者:夏目漱石
た謀計《はかりごと》が、内密にどこかで進行しているらしいとまで癇《かん》づいた。
首謀者は誰にしろ、お秀がその一人である事は確《たしか》であった。吉川夫人が関係し....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
たんですよ。なんでも、あとから詳しく青山さんの御説明を聞いたんですが、むろんこの
首謀者は、「つぼ半」の女将の亭主なんですがね、これがまた、あとで泥を吐いたところ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
武装民が集って居た。間もなく四郎は警固の者四五十人と共に、島原の大江村に渡った。
首謀者達は此処で相談した結果、先ず長崎附近へ人数一万二千余を二つに分けて遣わし、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いうこと。そうしておいて今夜のような靄の深い晩を待っていたらしいということ。その
首謀者は予《かね》て東北の方からこの甲州へ入り込んで、甲州の地勢を探っていたため....
「乳色の靄」より 著者:葉山嘉樹
勿論、当局が小作人組合に眼を光らさぬ筈がない。けれども、監獄に抛り込んである
首謀者共が、深夜そうっと抜け出して来て、ブン殴っておいて、またこっそりと監房へ帰....
「平和運動と文学者」より 著者:宮本百合子
四年目になりつつありますが、その年の終りに極東裁判が終結しまして、そうして七人の
首謀者達は処刑されました。一応それでもう日本のいままでの十数年間続いていた暗い、....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
い小説集三冊を刊行することができた。 一九四八年十二月に東條をはじめとする戦争
首謀者たちの処刑が行われ、その犠牲において児玉誉士夫のようなファシズム文化の運動....
「電車の見えない電車通り」より 著者:宮本百合子
いをのせて」などと云う記事が面白可笑しく出ている。一方山下又三郎の名で「総罷業の
首謀者四十五名に解傭を通告」という報道がある。 今回の罷業に関し貴下を懲戒解傭....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
目付で、かつ世子の側用達を兼ねていたのであるから、この度の内使一件については父を
首謀者位に見ている者もあったらしい。従て何時過激派が宅へ来て父にも危害を加えるか....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
という老先生の気組み一つが、ここまでもちこたえてきたのだろう。
丹波とお蓮様を
首謀者に、道場乗っ取りの策動が行なわれているなどとは、つゆ知らぬ司馬先生――めざ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
きを見せた。叛乱兵は、一二の下士官をのぞき、二十九日の午後それぞれ原隊に復帰し、
首謀者将校のうち数名は自決、その他は検束されて、ともかくも事件はいちおう終わった....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
軽んじたる致し方で、老公も、大の御立腹じゃ。それで、只今、御相談申し上げて、その
首謀者の処分を、伺って来たが」
平は、懐中から紙を出して、披げた。そして
「こ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
されて以来、内務外務両大臣、警保局長、総督警視総監の四人が内大臣官邸に集まって鳩
首謀議の末、急遽自殺の状況を整備してしまったものと思われる。
真名古は今その現....