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香港
「香港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
香港の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
うな文意でもあった。 私は娘にはああは約束したが、たかだか台湾の基隆か、せめて
香港程度までであろうと予想していた。そこなら南洋行きの基点ではあり、双方好都合で....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
んに労働組合を起して、広東が支那の労働運動の中心になろうとしていたのだ。その後、
香港で起った船員や仲仕の大罷工には、これらの無政府主義者がその背後にいたのだった....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
1 某大国宰相の特使だと称する人物が、このたび金博士の許にやってきた。 金博士は、当時|
香港の別荘に起き伏ししているのである。 別荘と申しても、これは熱海の海岸などに....
「火薬船」より 著者:海野十三
怪貨物船あらわる! 北緯二十度、東経百十五度。 ――というと、そこはちょうど
香港を真南に三百五十キロばかりくだった海面であるが、警備中のわが駆逐艦松風は、一....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
いのは、その北赤道海流のとおっている南洋のちかくだということになる。そこで君は、
香港までいって、
香港から出る太平洋横断の旅客機にのりこみ、アメリカまで飛んでもら....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
―その外、朝鮮半島の平壌には陸軍の飛行連隊があるし、また中国南部やフィリッピン、
香港などに対して、台湾の屏東飛行連隊がある」 「屏東って、台湾のどの辺ですか」 ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
路をとっていたのが、ここで一転して、ぐーっと北に向く。 そこから、次の寄港地の
香港まで、ざっと三千キロメートルの遠方である。その間の南北にわだかまる大海洋こそ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
貰いたいんだが、――」 日本人は一句一句、力を入れて言うのです。 「私の主人は
香港の日本領事だ。御嬢さんの名は妙子さんとおっしゃる。私は遠藤という書生だが――....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
、カションこれを聞き込み、その銭を一手に引受け海外の市場に輸出し大に儲けんとして
香港に送りしに、陸揚の際に銭を積みたる端船覆没してかえって大に損したることあり。....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
逼迫だ。が、何の、これでは済まさない、一つ風並が直りさえすれば、大連か、上海か、
香港、新嘉坡あたりへ大船で一艘、積出すつもりだ、と五十を越したろう、間淵が言いま....
「雪の一日」より 著者:岡本綺堂
も自由に読み得られる。単に内地ばかりでなく、朝鮮、満洲、台湾、琉球は勿論、上海、
香港、新嘉坡、印度、布哇から桑港、シカゴ、紐育に至るまで、わが同胞の住むところに....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
船尾をくっつけあっている。夜に入って港のあたりは趣を増し、幾万のともしびのなかに
香港のすべてがうかぶのである。)
香港の山につゝける電灯の、光りは星とあやまたれ....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
東京、パリー、南京、ベルリン、上海、京都、大阪、ニューヨーク、天津、マルセーユ、
香港、横浜等々、世界中の名が書いてあります。中には余り人に知られていない地名など....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
、船はシンガポールに着き、そこから郵船会社の欧洲航路の船に乗り換えた勝田さんが、
香港へ着く前夜、遺書も残さず、謎の投身自殺を遂げたという報導がありました。 新....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
『紙にしようか、メリケン粉にするか』。私はまだ迷っていた。明治四十二年、二十九歳のときである。朝鮮から満州、
香港と流れ歩いた末、やっと見つけた東京での二畳の部屋。そこへ大の字にひっくり返っ....