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香火
「香火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
香火の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
うに、金銭では冥護《みょうご》を御売りにならぬ。じゃから祭文《さいもん》を読む。
香火を供《そな》える。この後《うしろ》の山なぞには、姿の好《よ》い松が沢山あった....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
寺に住職と二人の徒弟が住んでいたが、いずれもぼんやりした者どもで、わずかに仏前に
香火を供うるのほかには能がないように見られた。 しかも彼等はなかなかの曲者で、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
には、まだ消えやらぬ香煙が盛んに立ちのぼり、供えられた線香の量が多いものだから、
香火が紅々と燃え立つようになっている。
神尾は、変なところへ来たものだという感....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
五衆を護持し、損耗なからしむ。求むる者情に称《かな》う。ただ食時に至り厨家ごとに
香火を薦《すす》むれば、あらゆる飲食《おんじき》随って前に列すと。すなわち大黒神....