香盆[語句情報] » 香盆

「香盆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

香盆の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
。 「外は雨か?」 「そのようでございまする。たそがれ頃から……」 登子は棚の香盆を下ろして、香炉に伽羅をたいていた。 ながやかな黒髪とその姿を、匂いの糸が....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
ちていた。 窓の外から聞えて来る兄の声を、聞くまいとして先刻から書を繙いたり、香盆を拭いて香炉に火を点じてみたりしていたが、十兵衛の声が耳に聞えている時よりも....