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香道
「香道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
香道の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
や音楽ほどあまねく衆人に示す事がならぬから美術とならぬとかいうが、それはわが邦の
香道や茶道を知らぬ者の言で、一向話にならぬ。また動物のあるもの(例せば犬)は嗅覚....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
麗な『万葉集』十四冊をば、実隆に送り、そのほか定家卿色紙形一枚を送り、また宗祇が
香道の名人で、自身調合にも巧みであったから、種々なる薫物を送り、あるいは養性のた....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
からちょうど半刻。さすが五百人もの輩下をつかう藤波のすることだけあって、大広蓋に
香道具やら香木、煉香《ねりこう》、髪油にいたるまで、ひとつも洩れなく山ほどに積み....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
抒情の力のなくなりつつあった証跡がうかがわれるのである。私どもは当時能楽や茶道や
香道や、そして民間芸能の様々な分野で、和歌が神聖なものとして扱われているのを知っ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
茶道もお花もお習いになったのでしょう」 「うそを申せ、わしは公卿じゃなし、挿花や
香道の師についたことはない」 「でも、そう見えますもの」 「なんの、挿花を生ける....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が、その師泰は、 「いや道誉の客となるのは苦手だ。闘茶か、立花(生け花)か。やれ
香道の、連歌のとくる。まずは兄上おひとりで」 と、逃げてしまった。 師直も夜....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
を通じての怪物”だった。 あんな乱世の中で、茶寄合(茶道の原始的な遊び事)から
香道、立花(華道の始まり)などの風流を興していた彼。日本の暗黒期に生涯しながら、....
「日本の庭」より 著者:室生犀星
庭をつくるような人は陶器とか織物とか絵画とか彫刻とかは勿論、料理や木地やお茶や
香道のあらゆるつながりが、実にその抜路に待ちかまえていることに、注意せずにいられ....