馨しい[語句情報] »
馨しい
「馨しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馨しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
屋は静かである。燈火が金屏に栄えている。円窓の障子に薄蒼く、月の光が照っている。
馨しい焚物の匂いがして、唐金の獅子型の香炉から、細々と煙が立っている。 なやま....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
いうことで新聞へ書かれた紳士であった。車内は桃色に明るかった。柔かいクッション、
馨しい香水、二人はきっと幸福なんだろう。顔を突き合わせて話していた。一瞬の間に過....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ったならば、駕籠の扉をあけたその時から、匂いは匂って来なければならない。しかるに
馨しいその匂いは、女が物をいい出した時から、忽然と匂い出して来たのである。
「も....