馬なり[語句情報] » 馬なり

「馬なり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬なりの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
―わが思うほどの恩を、憂《う》きわれに拒《こば》める、君が羅馬は、つれなき君が羅馬なり。されど、情《なさけ》だにあらば、羅馬の神は、よも生きながらの辱《はずかし....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
口だけをとり、あとを見ずハイハイと云って引いた処が一匹も落ちなかったと云う。馬は馬なりに信用すればいいものと見える。一益は長島に在って予め兵を諸所に分ち、塁を堅....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と出で、その図すこぶる花驢に類す。呉任臣の注に、〈『駢雅《べんが》』曰く鹿蜀虎文馬なり云々、崇禎《すうてい》時、鹿蜀|※南《びんなん》に見る、崇徳呉爾□詩を作り....
空家」より 著者:宮崎湖処子
に持ちゆきて曰《いわ》く、これは兄貴が十五歳の時大雪の中を競走して勝ちを得たる竹馬なりと、翌日は黒塗りの横笛をもたらしゆき、こは氏神の秋祭に彼が吹きて誉れを得た....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
。どうかこの際今持って居るだけの金を皆使ってもこの荷物を持って行く人なりあるいは馬なりを借りたいものだとこう思ってはみましたが、もとより曠原地で馬も何にも得られ....
三国志」より 著者:吉川英治
るようにこれを馬上でまわしながら、 「遠く都から来た急使だ。曹丞相の命を帯ぶる早馬なり、貴様たちの知ったことじゃないっ。近づいて蹴殺されるな」と、喚き喚き、疾走....
三国志」より 著者:吉川英治
い、現状のままでは、守りにたえません。ひとえに、聖慮を仰ぐ」 と、暗に魏帝の出馬なり、司馬懿の援助を求めてきた。けれど仲達は、何か思うところあるらしく容易に起....