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馬の骨
「馬の骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬の骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
まざまな批評を交換している。「どうだい、あの腰つきは」「いい気なもんだぜ、どこの
馬の骨だろう」「おかしいねえ、あらよろけたよ」「一《いっ》そ素面《すめん》で踊り....
「或る女」より 著者:有島武郎
まに伸ばした髪の毛とで、葉子でなければその特長は見えないらしかった。倉地はどこの
馬の骨かと思うような調子で、自分の名を名乗る事はもとよりせずに、軽く帽子を取って....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
どうの、こうの……。何言ってやがんだい。男が出来て逃げたに違えねえですよ。どこの
馬の骨か知らねえが、ひでえ男だ。まるで、この警官でさアね」 と、新聞を指して、....
「放浪」より 著者:織田作之助
内に小鈴は孕んで、無論相手は北田であったが、北田は一旦はいい逃れる積りで、どこの
馬の骨の種か分るもんかと突っ放したところ、こともあろうに小鈴はリリアンへ通ってい....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
当時の中洲は言葉どおり、芦の茂ったデルタアだった。僕はその芦の中に流れ灌頂や
馬の骨を見、気味悪がったことを覚えている。それから小学校の先輩に「これはアシかヨ....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
」 「そんな物アとっくに直ってる、わ」 「分るもんか? 貴様の口のはたも、どこの
馬の骨か分りもしない奴の毒を受けた結果だぞ」 言っておかなかったが、かの女の口....
「わが町」より 著者:織田作之助
くれはったら、良かったのに。次郎さんかて喜びはったのに……」 「次郎さんてどこの
馬の骨や?」 「蝙蝠傘の骨を修繕したはった人の息子さんや」 君枝はくすんと笑っ....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
の疑うところもなく、家に引取ったのだ」 「その骨というのは……」 「無論、どこの
馬の骨だか判らぬ人間の骨なんだよ。君は知るまいが、人間の骨なんて、いまの世の中に....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
女だ、というじゃないか。……(おん箸入。)とかくようだ。中味は象牙じゃあるまい。
馬の骨だろう。」……何ですか、さも、おかしそうに。――そうしますと、糸七さんは、....
「薬」より 著者:井上紅梅
だ。二つも食ったら参っちまうぜ」 壁際の駝背がハシャギ出した。 「ところがあの
馬の骨め、打たれても平気で、可憐そうだ。可憐そうだ、と抜かしやがるんだ」 「あん....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
あれ、なぜ黙って行くのさ。呼んだのは何の用だい?」 「へい、お客様で……こないだ
馬の骨を持って来たあの人が……」 「何、
馬の骨だって?」と新造。 「いいえ、きっ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
きり映るまで、)とさしずをされて、さあ……一間半、二間足らず離れたろうか。――牛
馬の骨皮を、じとじと踏むような奈落の床を。――裸の姿に――しかも素馨の香に包まれ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
象ではない。今一つ、伝統の授受を司る宗匠が、連歌師どもと同じように、本当はどこの
馬の骨か判らなくなっているということである。これが非常に大切な点なのである。一体....
「俗臭」より 著者:織田作之助
だった。が、三亀雄の妻は良家の娘ではあるが、実は養女であって、本当は誰の、どこの
馬の骨の子か分らぬ私生児なのだ、という噂を耳にした時、だから政江は喜びの余りひど....
「放浪」より 著者:織田作之助
内に小鈴は孕んで、無論相手は北田であったが、北田は一旦はいい逃れる積りで、どこの
馬の骨の種か分るもんかと突っ放したところ、こともあろうに小鈴はリヽアンへ通ってい....