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馬匹
「馬匹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬匹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藁草履」より 著者:島崎藤村
た。その中の十三頭が種馬として信州へ移されたのです。気象勇健な「アルゼリイ」種の
馬匹《ばひつ》が南佐久の奥へ入りましたのは、この時のことで。今日一口に雑種と称え....
「号外」より 著者:国木田独歩
つあり、二十八日も時々砲撃しつつあり、二十六日|九里島対岸においてたおれたる敵の
馬匹九十五頭、ほかに生馬六頭を得たり―― 「どうです、鴨緑江大捷の前触れだ、うれ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
たぐいを多く飼っていて、往来の役人や旅びとの車に故障を生じた場合には、それを牽く
馬匹を廉く売ってやるので、世間でも感心な女だと褒めていた。そんなわけで、旅をする....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
ました。その中の十三頭が種馬として信州へ移されたのです。気象雄健なアルゼリイ種の
馬匹が南佐久の奥へ入りましたのは、この時のことで。今日一口に雑種と称えているのは....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
兵衛街道の方には、馬の振る鈴音に調子を合わせるような馬子唄が起こって、米をつけた
馬匹の群れがこの木曾街道に続くのも、そういう時だ。 山の中の深さを思わせるよう....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
藍なぞを駄馬に積み、其上に打乗って先発する。仔馬がヒョコ/\ついて行く。又一君も
馬匹を見がてら阪の上まで送って来た。
阪を上り果てゝ、囲いのトゲ付鉄線を潜り、....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
とを明した。何処となく従前とは異るスーラーブの様子や、特に最近、不時の穀物徴発、
馬匹整理のあったことなどで、事ありげに感じていた者共はスーラーブの宣言を、平静に....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
、重砲兵、鉄道等の各聯隊、飛行隊の外、ほとんど全国の工兵大隊とで、総員五万一千、
馬匹一万頭。それが全警備区に配分されて、配給や救護や、道路、橋の修理などにも全力....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
償わんことを勤めたり。三十六年には主務なる又一は一年志願兵となり、其不在中大雪に
馬匹の半数を斃したり。三十七年には相与に困苦に当るの老妻は死去せり。続いて又一は....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ものではないと想像されている。残りの五分の四は確かに農業に使用されている労働者や
馬匹によって消費されないで、そのうち非常に多くの部分は、十分一税や租税や農器具や....
「三国志」より 著者:吉川英治
麓の近くで、その一行とぶつかった。物見の兵の注進に過りなく、成程、四、五十頭もの
馬匹をひいて、一隊の者がこっちへ下ってくる。近づいて見ると皆、商人ていの男なので....
「三国志」より 著者:吉川英治
ふと見ると、大江の岸にはおよそ四、五百艘の軍船が並んでおびただしい食糧や武器や
馬匹などをつみこんでいるのでびっくりした。 「いったい、どこにそんな大戦が起ると....
「三国志」より 著者:吉川英治
の後で、 「約束のごとく、玄徳の軍を追い落したから、ついては、条件の金銀|粮米、
馬匹、絹布などの品々を頂戴したい」と、申し出た。 すると紀霊は、 「やあ、それ....
「三国志」より 著者:吉川英治
った食料、重大の図書、金銀絹帛の類などぞくぞく発見されたし、そのほか分捕りの武器
馬匹など莫大な額にのぼった。 また、それらの戦利品中には、袁紹の座側にあった物....
「三国志」より 著者:吉川英治
ち取った※首だけでも七百余級、雑兵に至ってはかぞえるにもかぞえきれない。分捕りの
馬匹だけでも千余頭あった。 かくて陸遜は、魏の勢を遠く追って、完全なる呉の勝利....