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「馬尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鰊漁場」より 著者:島木健作
たり一帯の海は、鰊が卵を産みつけに群来るところだ。すじめ、ざらめ、うがのもく等の馬尾藻科の海草が、覗き眼鏡の底に鬱蒼として林のごとく繁茂して、大きな波のうねりの....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
も、幕府ではそれを制することもできないようになって来た。この中で、露国の船将が対馬尾崎浦に上陸し駐屯しているとの報知すら伝わった。港は鎖せ、ヨーロッパ人は打ち攘....
十二支考」より 著者:南方熊楠
節に、ネポール人が身の前後に燈籠各一を付け歌いながら歩む。前の燈籠は馬首、後のは馬尾を添えたから、あたかも火の点《とも》る馬に乗った体《てい》だったとあるより見....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
あるといえば藻海くらいだろうが、それも過去における魔境に過ぎず……いまはその怪|馬尾藻も汽船の推進器が切ってしまう。 大西洋を、メキシコ湾流がめぐるちょうどま....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
竿は、短いものが都合がいい。九尺くらいか長くて一丈一尺もあれば充分である。道糸は馬尾糸を幾本にも撚ったもの、竿三、四尺短くつける。鈎素は上等テグスの三、四厘を二....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
しかわちよまつ》博士とが、昆虫に透視の本能があることを提唱されたのである。それは馬尾蜂《うまのおばち》という長い針のような産卵管を持った蜂がある。この蜂は樹幹中....