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馬柄杓
「馬柄杓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬柄杓の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
でも、両々相争ったわけだが、非戦論者ついに敗れたので、馬場等は、大道寺山の泉を、
馬柄杓で汲みかわし、決死を盟った。非戦諭者はそれでも諦められずに、二十一日の決戦....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ぶむ。誰《た》そあれ、水を持て、と氏郷が命ずる。小ばしこい者が急に駛《はし》って
馬柄杓《ばびしゃく》に水を汲んで来る。其間に氏郷は印籠《いんろう》から「西大寺」....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
て、どうどうと受けました。あの大面が、お前様、片手で櫓を、はい、押しながら、その
馬柄杓のようなもので、片手で、ぐいぐいと煽ったげな。 酒は一樽|打抜いたで、ち....
「多神教」より 著者:泉鏡花
ッきゃッきゃッ。いや化の皮の顕われぬうちに、いま一献きこしめそう。待て、待て。(
馬柄杓を抜取る)この世の中に、
馬柄杓などを何で持つ。それ、それこのためじゃ。(酒....