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「馬武〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬武の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
えて直ぐに兵隊に云い付けて狩りの支度をして仕舞った。 弓矢を背負うた四十人の騎馬武者と、角笛を胸に吊した紅矢を後前《あとさき》に従えた藍丸王は白い馬に乗って、....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
の時あわてて馳けつけた原大隅守虎義は傍にあった信玄の青貝の長槍をとって、相手の騎馬武者を突いたがはずれ、その槍は馬の三頭(背すじの後部)をしたたか突いたので、馬....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ッパッパッパッ……蹄の音。 チャンチャンチャンチャンと金具を響かせ二三十騎の騎馬武者がどうやらこっちへ来るらしい。にわかに老人は周章て出した。 「さあ大変だ。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て来た。やがて水戸浪士が望月まで到着したとの知らせがあって見ると、大砲十五門、騎馬武者百五十人、歩兵七百余、旌旗から輜重駄馬までがそれに称っているとの風評には一....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ところに在った名生の敵城を知らずに、十九日の朝に政宗を後にして出立しよう。城は騎馬武者の一隊では無い、突然に湧いて出るものでも何でもない。まして名生の城は木村の....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
運転手は、右腕を真直ぐに伸ばして、前方へ斜め上に突き出す礼をした。これは、昔|羅馬武士が、出陣に際して、王と神の前に戦勝を誓った、儀礼の型であり、そして、今は、....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
村麻呂将軍が奥州征伐の時、清水寺の僧|円珍が小さい駒を刻みて与えたるに、多数の騎馬武者に化現して味方の軍勢を援けたという伝説に依って作られたもので、これが今日|....
首のない騎馬武」より 著者:田中貢太郎
来た。続いて鎧であろう金属の触れあうような音も聞えて来た。おやと思って見ると、騎馬武者の一隊が前から来ているところであった。 某は不思議に思ったが路の真中に立....
武蔵野」より 著者:山田美妙
ろうと思ッて、近づく群をよく視ればこれは野馬の簇ではなくて、大変だ、敵、足利の騎馬武者だ。 「はッし、ぬかッた、気がつかなかッた。馬じゃ……敵じゃ……敵の馬じゃ....
或る作家の厄日」より 著者:豊島与志雄
なにか狂暴なものが、おれの身内に頭をもたげている。そしておれの眼前に、忽然と、相馬武彦の姿が現われた。多加代の夫だ。おれは彼を一度か二度、あの文化式な住宅の横手....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
。テーブルの上には埃で灰色になったインキ壺があって、片手に帽子を高く差しあげた騎馬武者の像がついているが、その首は欠け落ちていた。入口番が彼に必要な予備知識を与....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
打たれるからではあるまいか。 戦国の世のこと……名前は忘れたが、敵味方二人の騎馬武者が、夕暮れの余吾の湖のほとりで行き遭った。 「ヤアヤア、それなる御方に物申....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
け通るのを見た。塩冶の追っ手か、自分たちの追っ手かと、三人は胸をおどらせたが、騎馬武者はかれらに気がつかないように通りぬけてしまった。長い夜もやがて明けるかと思....
三国志」より 著者:吉川英治
っ」 また、後ろで聞えた。 「おうっ」 と、短剣が宙を切って行く。 敵の騎馬武者が見事に落ちる。 「十歩っ」 剣はすぐ飛魚の光を見せて唸ってゆく―― ....
三国志」より 著者:吉川英治
、わが部隊の手に落ちているのに、汝らは、どこへ帰る気かッ」と、呼ばわりながら、騎馬武者ばかりおよそ四、五人、真っ黒に馳けだして来て、張英の行く手をふさいだ。 ....