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馬群
「馬群〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬群の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
ると、寺田の表情はますます歪《ゆが》んで行った。出遅れた距離を詰めようともせず、
馬群から離れて随《つ》いて行くのは、もう勝負を投げてしまったのだろうか。ハマザク....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が何の役にも立たぬ、何か別に人の助けになる事をさせにゃならぬと。すなわち勅して諸
馬群を分ちて人々に与え、常に磨《うす》挽《ひ》かしめた。その後多年経て隣国また来....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
イギリス、対アメリカのポロ最終競技が今日午後にある。アメリカ選手達の予備練習の
馬群が浪の泡立つ様にさっと寄ってはさっと引返す間に、緑の縞や薄桃色のユニフォーム....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
馳走になれるという楽しみがあるものですから訳もなく帰って来るのです。で、それらの
馬群があちらこちらに散らばって居るのを皆の者を集めて参りまして杭へ括り付け、そう....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
馬介は今、息をつめて、鍋のふたを見送った。 幸いに、怪しみもされず、泥まみれな
馬群の列や蓑笠の郎従は、たちまち通りすぎるかと思われたが、とたんに、彼方で、 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。われらが取り越し苦労にはおよびますまい」 直義も近ごろそれは信じている。兄の
馬群をすぐ追った。やがて、ばくばくたる土ぼこりで、かぶとの耀きも、よろいの色も、....