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馬返し
「馬返し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬返しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
大谷川
馬返しをすぎて少し行くと大谷川の見える所へ出た。落葉に埋もれた石の上に腰をおろし....
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
の菌でもあるように、ボーツと白く明るくなった。 知らぬ間に、爪先上りとなって、
馬返しまで着くと思いがけなく村の男女が、四人ばかり籠をしょって、こっちを見ている....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ているので、名古屋鉄道局管内ならスキー割引の切符が発売されているし、乗合自動車が
馬返しまで行ってくれる。 太郎坊はスキー客で相当賑かだった。午前九時早めの昼食....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
行く程にやがて南部の郷を出離れました。離れてしまえば身延|久遠寺までは二里少し、
馬返しまでは、その半分の一里少しでした。 だのに、今の先、馬子達の草相撲をおき....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
う。私が知ってからでも、その当時新道なるものが出来て、仏坂を経てカケス畑に出で、
馬返しから四合半で古道に合したものだが、これも長くは続かず、私たちの今度取った路....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
光着が一時すぎ。それからブラブラ歩いて東照宮など見て、バスで中禅寺に行きました。
馬返しというところまで大形バスで、
馬返しから湖畔までは普通の乗用がれんらくをする....
「山の神殺人」より 著者:坂口安吾
であろう。 手紙はヒサからのもので、日光で待っているから来てほしい。迎えの人を
馬返しにだしておくから、その人の案内通りに安心してついてきて欲しい。日光の山中で....