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「馬追い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬追いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毒もみのすきな署長さん」より 著者:宮沢賢治
をみまわりました。 驢馬《ろば》が頭を下げてると荷物があんまり重過ぎないかと驢馬追いにたずねましたし家の中で赤《あか》ん坊《ぼう》があんまり泣いていると疱瘡《....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
程……ちら/\いたし候」 久「えゝと、待てよ……お前と夫婦になるなれば、私は表で馬追い虫、お前は内で機織虫よ」 早「成程……私は馬を曳いて、女子が機を織るだな」....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ころから草刈り奉公に出て、末は雲助にでもなるか。末子と生まれたものが成人しても、馬追いか駕籠かきにきまったものとされたほどの時代である。そういう中で、二代目惣右....
犬のはじまり」より 著者:宮本百合子
恐らく徳川幕府の時代から、駒込村の一廓で、代々夏の夜をなき明したに違いない夥しい馬追いも、もうあの杉の梢をこぼれる露はすえない事になった。 種々の変遷の間、昔....
耳の日記」より 著者:宮城道雄
音も次第に数を増してくる。夜になると私の床にひとしお床しく聞こえるのはこおろぎ、馬追い、鉦叩き、くさひばり、えんまこおろぎ、またその中を縫うように名も知らぬ虫の....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ことが出来ない。原の中に坐り込まねばならんようになりましたが、幸いに後の方から驢馬追いがやって来ましたので、その驢馬に乗せてもらって四里ばかりの道を経てジャンと....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
昏近くまでの産物であった。昔話の主人公となった梟や時鳥、東北の野山ではカッコウや馬追い鳥が、いずれも暮れかかってから啼きしきる鳥であったことは、私には些しも偶然....