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馬連
「馬連〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬連の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
とは知らなかった。また事実、爆弾事件発生以来も彼は全然無関心な顔をしていたし野次
馬連中が争ってヘルナー山頂へ急いだときも、彼はその仲間には加わらず、相変わらず屋....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
行かないので、騒ぐなとか、静かにしろとか云って、しきりに制しているけれども、弥次
馬連はなかなか鎮まらない。そのうちには石を投げ付ける者もあるのでいよいよあぶない....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
めた。むろん私もその後に続いて、仄白い雪明りの中をうろつきはじめた。表通りの弥次
馬連は、なに事が起ったのだろうと、好奇の眼を輝かして私達のしぐさを見守った。 ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
一一・〇〇 四谷一・三〇 天気がいいのでスキーを履いて小日向山に登ってみた。白
馬連峰を見るのにいいところだ。帰りは雪が溶けて水分が多く、スキーがあまり辷らぬの....
「安重根」より 著者:谷譲次
殺っつける――とすると、それはあくまで僕自身の選択でやるんだ。同志などという弥次
馬連中に唆かされたんでもなければ、それかと言って、禹徳淳のように、例えば今日伊藤....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から屋根へ飛んで米友様がお逃げあそばすのだ、弥次馬どきやがれ」 屋根にいた弥次
馬連はこの声を聞いて、屋根から転《ころ》び落つるほどに驚いて逃げ走りました。 ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ると、表へとび出した。
店頭には、もちろん、このさわぎをみようというので、弥次
馬連中が、わいわい集って来て、店内をのぞいていたが、丸木は、おそれ気もなく、その....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
鼻の上にのせて、紫に葵《あおい》を白くぬいた和鞍《わぐら》や、朱房《しゅぶさ》の
馬連《ばれん》や染革《そめかわ》の手甲《てっこう》などをいじっていた。鞭《むち》....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
兵館の伊賀侍、五十嵐鉄十郎ら司馬道場の伊賀勢、そのほか塀の上に顔を並べている弥次
馬連中……白昼、これだけの人間の見ている前で、丹下左膳のからだがフッと消えたのだ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
治と聞いて怖気付き、一先ず文治と友之助の両人を江戸橋の番屋へ締込みましたが、弥次
馬連は黒山のようでございます。表に居りました亥太郎、森松、國藏は躍起となって、 ....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
ると、あまりに混雑しては種々の妨害になるというので、岡の中途に縄張りをして、弥次
馬連は現場へ近寄せないことになったと聞いたので、それでは詰まらないと引っ返した。....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
さに止る。プラタナスの並樹で縁取った海岸の散歩道には、もう蟻ほどの大きさに朝の乗
馬連が往き来している。その中に人を小馬鹿にした様にカプユルタンの王様が女と一緒に....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
いう点で立会人たちは第一に見込みの立て方に迷ったのである。 詰めかけ始めた弥次
馬連を草原内へ入れまいと、仕事師《きおい》が小者を率いて頑張っていた。その中には....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
な次第であったです。しかるになお哀れを増しますのは、その端に見て居るところの野次
馬連ばかりでない、貴族らしい人達も一緒にその夫人の首枷に貼り付けてあるところの刑....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ぎがあまりはなはだしいので、空中村に通ずる人間改造機の吸上ポンプを見物に来た野次
馬連は、その日幾千人を数えた。 「まア、不思議な機械もあったもんやなア! 」 「....