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「馬道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
っている矢先へ、あいにくにまた悪いことが耳にはいった。店の若い者の伊之助がさっき馬道《うまみち》まで使いに出て、そのついでに観音さまへ参詣にゆくと、仲見世で栄之....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
止めたかった。その晩は徳寿に別れて、神田の家へまっすぐ帰ったが、あくる朝、浅草の馬道《うまみち》にいる子分の庄太を呼びにやった。 「おい、庄太。廓は田町の重兵衛....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
高い大屋根のうえをひと巡り見まわって降りた。 二 黒沼の屋敷を出て、半七は更に馬道《うまみち》の方へ行った。そこに住んでいる子分の庄太を呼び出して、あの屋敷に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
方には別に変った話はねえのか」 「妹は先月頃から嫁に行く相談があるんだそうです。馬道《うまみち》の上州屋という質屋の息子がひどく妹の方に惚れ込んでしまって、三百....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たしの家《うち》へ幾度も来たことがありますので……」 「おめえの家はどこだ」 「馬道《うまみち》の露路の中でございます」 「女房が何しに来た。暴れ込んで来たのか....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 「いつかは弁天娘のお話をしましたから、きょうは鬼むすめのお話をしましょうか」と、半七老人は云った。馬道の庄太という子分が神田三河町の半七の家へ駈け込んで来たのは、文久元年七月二十....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と娘お節の二人暮らしであることも判った。おきぬはその翌日、女中のお直をつれて再び馬道の家へきのうの礼にゆくと、お節はきょうも参詣に出たというので留守であった。父....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら、それを悪くこじらせて打ち身のようになっても困るという心配から、そのころ浅草の馬道に有名な接骨の医者があるというので、赤坂から馬道まで駕籠に乗って毎日通うこと....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
すます拡がった。もう打っちゃっても置かれないので、七兵衛は自分で浅草へ出張って、馬道の裏長屋に住んでいる駕籠屋の勘次をたずねた。 「辻駕籠屋の勘次さんというのは....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
婆に係り合いのあることなんですが、なんでも五、六日まえの午過ぎだそうです。浅草の馬道に河内屋という質屋があります。そこの女中のお熊というのが近所へ使いに出ると、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
き潰したので、片目あいていながら按摩になって、二十四文と流して歩いているうちに、馬道の下駄屋へたびたび呼び込まれて懇意になると、そこの亭主が悪い奴で、この小按摩....
金属人間」より 著者:海野十三
蜂矢は検事とともに全速力で追った。 怪人物は、うしろを見ながら、ひろい道路を馬道《うまみち》の方へかけていく。かれは老人のように見えながら、いやに足が早かっ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
びに行きました。そのあいだ何と云って誘って来たのか知りませんが、とうとう其の娘を馬道の方へ引っ張り出して来たんです。駕籠は二挺で、小柳と娘が駕籠に乗って先へ行っ....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
あんな女の寝姿と一緒に居度くもない。彼はイベットが朝の乗馬に出たものと知って、乗馬道を尋ねて行き、彼女に逢おうという気になった。そのうちあの女も眼を醒まし、自分....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
に、子守りばかりさせられている。毎日がいやでたまらなくなってくるのだった。私は有馬道からやってくる畳屋のきわさんに『どっかほかにええ店はないか』とそっと頼んでみ....